ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が23日（日本時間24日）、本拠地でのピッツバーグ・パイレーツ戦に「2番DH」で先発出場。
第1打席に5試合ぶりの本塁打となる36号同点ソロを放つなど3打数1安打1打点で、打率は.302となった。大谷の一発で勢いに乗ったチームは7－5で競り勝ち、貯金を「2」とした。試合の様子を米複数メディアが伝えている。
◆【実際の映像】大谷翔平、初回の5試合ぶり36号同点弾は“わずか4秒”で着弾の低空飛行レーザー弾
■「ショウヘイはチームを助けてくれる」
打球角度19度という低弾道で飛び出した36号は、速度112.9マイル（約182キロ）、飛距離410フィート（約125メートル）を記録。滞空時間は今季もっとも短い3.99秒で、瞬く間に中堅フェンスを越えて行く弾丸ライナーだった。
前日22日（同23日）の試合では3三振を喫するなど4打数無安打に終わった大谷。ベンチに戻るとヘルメットを叩きつけ、感情を爆発させて悔しがったが、今日の試合でそのうっぷんを晴らした格好だ。
この試合で2本のアーチを放った同僚のルイス・レンヒフォは「ショウヘイを見るたびに思うけど、彼はチームを助けるためにいつも何かをしてくれている。チームにとって大事な存在」と大谷の活躍ぶりを称賛。一方、パイレーツのデレク・シェルトン監督は「速球を投げることから少し逃げていた。このリーグでプレートの真ん中に投げ続けたら、それは打たれることになる」と自軍の投手陣に苦言を呈すとともに、大谷をはじめ甘い球を見逃さず4本塁打を打ち込んだエンゼルス打線を称えた。
■同僚も「その話題は意識している」と明かす
8月1日（同2日）のトレード期限が迫っていることについて質問を受けたアンドリュー・ベラスケスは「我々はただ緊張感を保ち、試合に集中しようと努めている」としつつ、「（トレード話を）皆が意識していることは確か。私たちは選手であり野球ファンでもあるから、順位表が示す意味や他チームが行ったことの意味を理解している。トレードの話題は一日中テレビで放送されているが、我々は何に集中すべきか分かっているつもりだ」と胸の内を明かした。
5勝目を挙げた先発タイラー・アンダーソンも「我々のチーム全員が大いなる闘争心を持っていて、毎試合勝つことだけを目指している。私は、その気持ちが我々をもっと遠くまで導くと思う」と話し、1試合1試合の積み重ねがポストシーズンへつながると説いた。
米データサイト『FanGraphs』は、エンゼルスがプレーオフに進出する可能性を「14%」とはじき出した。14％に望みをかけて大谷を保持するのか、若手有望株とのトレードでチーム再建に乗り出すのか。米地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』は、「8月1日の期限まであと1週間となり、大谷に本格的なオファーが届くのは確実だ」と断言。エンゼルスの出方が注目されている。
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文●SPREAD編集部
