【MLB】ジャッジ復帰も上向かず…ヤンキース悪夢の41年ぶり9連敗 ブーン監督「かなり落ち込んでいる」

 

【MLB】ジャッジ復帰も上向かず…ヤンキース悪夢の41年ぶり9連敗 ブーン監督「かなり落ち込んでいる」
ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ(C)Getty Images

ニューヨーク・ヤンキースは22日(日本時間23日)、本拠地で行われたワシントン・ナショナルズ戦に1-2で敗れ、1982年以来となる9連敗を喫した。

故障離脱していた主砲アーロン・ジャッジが7月下旬に復帰したものの、その後も調子は上向かず、チームは借金5を抱えてア・リーグ東地区で最下位に沈んでいる。

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■湿りっぱなしの打線、2安打1得点

ナショナルズに敗れたヤンキースは、実に41年ぶりとなる9連敗となった。連敗阻止を託されてマウンドに上がったカルロス・ロドンは6回6安打1失点。期待に応える好投を見せたものの、援護すべき打線が低調。この日は、わずか2安打1得点に終わり、接戦を落とした。

連敗の原因を湿りがちな打線に求める声は多い。9連敗中は合計21得点。1点しか取れない試合が3度あり、完封負けも2試合あった。反撃の切り札として期待され、右足親指に不安を抱えながらも7月下旬に復帰したジャッジもこの間、33打数5安打と低調。昨季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、MVPを獲得した面影はない。そして、本来ならジャッジの不振をカバーすべきジャンカルロ・スタントンに至っては打率1割台という惨状になっている。

■1990年以来となる最下位の可能性も…

球団史上最長の連敗は1908年に記録した「12」で、1913年には11連敗もあった。もし、現状のまま最下位で終われば、1990年以来の悲劇ということになる。

アーロン・ブーン監督は試合後、「かなり落ち込んでいるが、それを乗り超えて戦わなければならない。正しいことをやっているし、正しいことを言っていると思う。1日の終わりに握手をするために懸命に働く。何度も何度も打ちのめされ、タフなシーズンの真っ只中にいると、それは大変なことだが…」と声を振り絞った。

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ソロ本塁打と右前打を放ち、1人でチームの2安打を稼いだベン・ロートベットは「今はどんな敗戦でも本当に嫌だ」と言葉少なだった。有望株エバーソン・ペレイラを昇格させるなど来季向けの編成にシフトしている様子もうかがえるが、少しでも巻き返しをする姿を見せないとニューヨークのファンは納得しないだろう。

ワイルドカード圏内までは10.5ゲーム差。奇跡を起こせるか、名門の意地を見せてほしいところだ。

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文●SPREAD編集部