【朝日杯FS/騎手データ】人気馬騎乗のルメールは不振、狙いは「勝率50%」を誇る名手

19日は阪神競馬場で2歳マイル王を決める朝日杯フューチュリティS(GI、芝1600m)が行われます。3年前の優勝馬・アドマイヤマーズはその後、NHKマイルCと香港マイルを制覇。今後のマイルGIに直結するレースと言えますね。

それでは気になる騎手データを見ていきましょう。なお、阪神芝1600mで開催されるようになった2014年以降の過去レースを集計対象としています。

◆【朝日杯フューチュリティステークス2021/血統傾向】13年連続馬券内、強力データが後押しする穴馬に“一発”を期待

【朝日杯FS/追い切りジャッジ】最高評価「S」は進境著しい実績馬 「阪神マイルなら勝ち負け必須」

【UMAJIN.net-競馬サロン】[有馬記念も対象]30日間無料トライアル&21世紀名牝カレンダー無料プレゼントキャンペーン実施中

■一発なら藤岡佑介騎手

今年の朝日杯フューチュリティSに乗り鞍があり、2014年以降の朝日杯フューチュリティSで騎乗経験があるのは次の11騎手です。

[2014年以降]朝日杯フューチュリティSの騎手別成績

表から一目瞭然ですが、11騎手中、連対経験があるのは僅か4名。過去7年分のデータということもありますが、限られた騎手しか結果を残せていません。今回は連対経験がある騎手を中心に見ていきましょう。

その4騎手の中で真っ先に取り上げたいのが、着順と人気のバランスに優れ、連対経験もある藤岡佑介騎手です。2018年のクリノガウディー(9人気)で2着に入ると、昨年はブルースピリット(13人気)で勝ち馬から0秒5差の5着に好走。騎乗した3頭とも前めにつけ、最後まで粘る競馬ができていますね。

今年は前日15時時点で13番人気のトゥードジボン(牡2、栗東・四位洋文厩舎)に騎乗予定。未勝利戦を勝ち上がったばかりですが、前走は逃げ切っての勝利ですから、今回も前に行く競馬ができるかもしれません。藤岡佑介騎手が跨る以上、押さえて損はないと考えます。

◆【朝日杯フューチュリティステークス2021予想/追い切りジャッジ】最高評価「S」は進境著しい実績馬 「阪神マイルなら勝ち負け必須」

【朝日杯FS/追い切りジャッジ】最高評価「S」は進境著しい実績馬 「阪神マイルなら勝ち負け必須」

■人気の弟よりも兄・M.デムーロ騎手が妙味十分

続いてM.デムーロ騎手、C.デムーロ騎手のデータを見ていきましょう。

M.デムーロ騎手は2015年のリオンディーズ(2人気)、2018年のアドマイヤマーズ(2人気)の2頭を優勝に導いています。今回騎乗する騎手の中では優勝経験があるのが何よりの強みでしょう。人気と比べると若干着順は落ち込みますが、高い勝率と連対率を思えば許容範囲と考えます。

同騎手が今年騎乗するのが前日15時時点で8番人気のプルパレイ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)。前走のデイリー杯2歳Sでは4着に敗れましたが、勝ち馬のセリフォスとは0秒3差。まだ勝負付けは済んでいないかもしれませんね。

一方、連対率50%ながら騎乗数が2鞍と少なく判断が難しいのがC.デムーロ騎手です。2018年のケイデンスコール(4人気)で13着に敗れたことが尾を引き、人気と比べると着順が大きく落ち込んでいますね。また、C.デムーロ騎手ですが、集計する対象を2014年以降の阪神芝1600mのGIに広げても【1-1-0-2】平均着順5.0着、平均人気2.3人気と数値は大きく改善しません。

同騎手が今年騎乗するのが前日15時時点で2番人気のセリフォス(牡2、栗東・中内田充正厩舎)。連対率は50%と高いままですが、リターンが見込みづらいため、同騎手を軸に考える場合は点数を絞る必要がありそうです。

◆【朝日杯フューチュリティステークス2021予想/追い切りジャッジ】ジオグリフを上回る「A」評価 上積み大で「ハマれば突き抜けるシーンも」

【朝日杯FS/追い切りジャッジ】ジオグリフを上回る「A」評価 上積み大で「ハマれば突き抜けるシーンも」

■C.ルメール騎手は不振

さて、前日15時時点で1番人気に推されているジオグリフ(牡2、美浦・木村哲也厩舎)に騎乗するC.ルメール騎手ですが、人気と比べると着順の落ち込みがかなり目立ちますね。2016年のダンビュライト(2人気)で13着と大敗したことが、数値に大きく影響しています。加えて2017年のタワーオブロンドン(2人気3着)、2018年のグランアレグリア(1人気3着)と人気馬で勝ち切れていません。

C.ルメール騎手×関東馬では【0-0-2-0】というデータが見つかりますので、敢えて人気馬を「3着付け」する作戦は有効かもしれません。

以上、朝日杯フューチュリティSの気になる騎手データを見て行きましたが、データ上今年も人気馬に騎乗するC.デムーロ騎手、C.ルメール騎手を強く推すことはできず、M.デムーロ騎手をデータ上のピックアップ騎手とします。人気以上の走りが見られるのか注目してみてください。

▼その他データ予想
◆【出走馬考察】2歳マイル王の座を目論む有力馬の戦力がまるわかり 実績上位のセリフォスの評価は

【朝日杯FS/出走馬考察】2歳マイル王の座を目論む有力馬の戦力がまるわかり 実績上位のセリフォスの評価は

◆【データ攻略-前編】有力馬2頭を後押しする「馬券内率60%超」の追い風

【朝日杯FS/データ攻略-前編】有力馬2頭を後押しする「馬券内率60%超」の追い風

◆【データ攻略-後編】変わり身が期待できる前走惜敗馬 当舞台で輝く名手を背にGI獲りへ

【朝日杯FS/データ攻略-後編】変わり身が期待できる前走惜敗馬 当舞台で輝く名手を背にGI獲りへ

朝日杯フューチュリティステークス2021予想コラム一覧

▼追い切り予想
◆【S評価】最高評価「S」は進境著しい実績馬 「阪神マイルなら勝ち負け必須」

◆【A評価】ジオグリフを上回る「A」評価 上積み大で「ハマれば突き抜けるシーンも」

◆【A評価】「厩舎流ハード攻め×馬具改善」で上昇気配漂う穴馬に高評価「A」

◆【B評価】2強の一角に「B」の辛口評価 調整順調も「目の前の走りに真面目過ぎる」

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ-前編】セリフォスは「△」評価、無敗馬から選ぶ“軸”の条件

◆【穴馬アナライズ-後編Vol.1】単勝“20倍以上”の伏兵 レース巧者が波乱演出の可能性

◆【穴馬アナライズ-後編Vol.2】前売り“10人気”前後の盲点 この戦績なら「買いの一手」

◆【穴馬アナライズ-後編Vol.3】「ウマ娘」オーナー・ドーブネ 潜在能力の高さで上位争い

◆【危険な人気馬-前編】無敗馬の一角は“消し” 2歳マイル王決定戦で「買うべきではない」1頭とは

◆【危険な人気馬-後編】親子同一GI制覇を目論む、競馬センス抜群の伏兵馬を本命視

▼その他データ傾向
◆【枠順】ジオグリフは「連対率0%」の7枠、最多3勝の良枠には人気薄の先行馬が入る

◆【血統傾向】13年連続馬券内、強力データが後押しする穴馬に“一発”を期待

◆【脚質傾向】押さえるべきは先行と差し、波乱の使者となるのは…

◆【前走ローテ】人気の“無敗馬”に連対率0%データ 前走内容の「絶対条件」とは

◆【人気傾向】昨年は7番人気が優勝も、注意すべき「1番人気」に共通する好走条件

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします