【香港マイル/3連複7点】本命は「5.3.0.2」の好ローテから ゴールデンシックスティと2頭軸勝負

 

【香港マイル/3連複7点】本命は「5.3.0.2」の好ローテから ゴールデンシックスティと2頭軸勝負
香港マイル2023出走馬

10日、香港・シャティン競馬場にて香港国際競走が行われる。3つ目に施行されるのが、マイル王者決定戦・香港マイル(GI・芝1600m)。日本馬は過去10年で2勝2着1回3着3回と分が悪い一戦だが、今年はナミュールセリフォスダノンザキッドとGI馬3頭を含む5頭が参戦。対する香港勢は、レース3勝目を狙うゴールデンシックスティと、ディフェンディングチャンピオンのカリフォルニアスパングルが迎え撃つが、どの馬にもチャンスがありそうな混戦模様だ。

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■香港の注目2頭には綻びも見え隠れ

過去10年で8勝をマークしている地元香港勢が今年も幅を利かせそうな香港マイル。その中でも、3季連続年度代表馬に輝き、8歳を迎えても衰えを見せないゴールデンシックスティには一目を置きたい。

3連覇を狙った昨年はクビ差及ばず2着に敗れたが、今年に入っても香港カップで有力視されているロマンチックウォリアーを香港GIで2戦連続撃破。チャンピオンズマイルでは3連覇を果たしており、その能力に疑う余地はない。

問題は長期休養明けという点。過去3年は前哨戦のジョッキーCマイルを制して本番というローテで結果を残してきたが、今年は8歳という年齢も加味したローテ。プラン通りではあるものの、これまでの最長間隔での勝利は、2013年グロリアスデイズの189日。ゴールデンシックスティはチャンピオンズマイルから224日ぶりとなる実戦で、どこまで本来の力を発揮できるかがカギとなるだろう。

一方、ライバルと目されている昨年の覇者カリフォルニアスパングル。デビュー以来3着を外さない安定感を誇ってきた同馬が、前走のジョッキーCマイルでは生涯初の4着に敗れるという波乱が起きた。

逃げ・先行という戦法ゆえ、絡まれる展開になると、もろさを露呈する可能性が顕在化した一戦。引き続きマークは必要だが、連軸に据えるほどの信頼は置けなくなった。

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■日本馬はどの馬にもチャンスあり

日本勢の筆頭格はマイルCSを制したナミュールだろうか。その前走は、直前のジョッキー乗り替わりのアクシデントにも関わらず、並みいる牡馬を相手に上がり最速の末脚で差し切り、新マイル女王に輝いた。

阪神JFや桜花賞で1番人気に支持されていたように、元来期待の大きかった馬がようやく手にしたビッグタイトル。しかし、マイルCSは鞍上・藤岡康太の肝が据わった好リードも光った印象で、再度同様のレースができるか、やや疑問が残る。前走のイメージが強すぎたレース運びをしてしまうと、ポカが起きる可能性も考慮したい。

それよりも、日本勢で上位に取りたいのはセリフォスのほう。前走のマイルCSでは、デビュー以来初めて掲示板を外してしまったが、もともと予定していた富士Sを使えず、ぶっつけ本番で臨んだ点が良くなかった印象。今回はひと叩きされて上昇ムード。本来の力を発揮できれば、世界が舞台でも十分に通用する力はある。

そのほかの日本勢は、ソウルラッシュはマイルCSで2着に敗れたが、道中スムーズなレース運びができれば、ナミュールの差し切りを許さなかった可能性大で、今回も引き続きマークが必要。ダノンザキッドは昨年の香港カップで2着とコース適性は高い。ディヴィーナは父モーリス、叔母ヴィブロスが当地で好結果を残しており、馬場への対応は可能と見る。それぞれチャンスはあるだろう。