■コナコースト
【中間調整】デビュー2戦目のリステッド・エルフィンSで2着、続く重賞初挑戦チューリップ賞ではハナ差2着とマイル路線で頭角を現す。6番人気で迎えた桜花賞では、イン前有利な馬場傾向を活かし道中2番手の競馬から、リバティアイランドに3/4馬身差に食い下がる2着に健闘した。その後のオークス7着、秋華賞8着はいかにも距離が長かったか。適距離のマイルに戻った前走・ターコイズSは10着と案外な走りも、中山芝1600m戦での外枠はやはり厳しく、展開も落ち着いたことから不完全燃焼の競馬を強いられた感がある。
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引き続きマイル戦線で戦っていく青写真に変化はなく、前走後は早い段階で東京新聞杯を今期初戦に設定。1月18日に栗東へ戻り、翌19日に坂路ラスト2F12秒8-12秒3(馬なり)と軽快なラップを刻み、短期放牧で緩んだ様子は感じられない。1週前となる24日のウッド単走では終いにズブさがあったものの、“追試”で追われた27日のウッド調整では一気に素軽さがアップしていた。
【最終追い切り】前週ウッドから長め2本の調整をこなしており、輸送を控えたレース当週は坂路単走、終い重点の調整で大丈夫。混雑した走路でも自分の走りに集中して脚を溜めると、ゴーサインを出されたラストは一気に回転数を上げ1F11秒7(馬なり)と切れに切れた。
【見解】稽古で動く馬にしては1週前の動きが案外だったが、歳を重ねてトボける面が出たのかも。土曜は本来の動きを見せており、ここでしっかり長めから速いラップを刻んだことで、そのあたりの矯正に成功。グンと前向きさが出てきたようだ。最終追いの動きは申し分なく、特にラストの伸びは圧巻。持てるポテンシャルを存分に発揮できそうだ。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。