韓国・ソウルで行われた開幕シリーズに出場し22日、帰国の途についたドジャースの大谷翔平投手。20日の開幕戦後に大谷の通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博の疑いでドジャースを解雇されたが、大谷も処罰を受ける可能性はあるのか。現地メディアが報じた。
◆「まだ答えるべきことがある」大谷翔平、“4つの最大の疑問”について現地メディアが指摘
■ギャンブル法の専門家「ミズハラの話次第」
米メディア『CBSニュース』のケイト・フェルドマン記者は「(賭博の借金であることを)事前に知っていたのか、自発的か否かに関わらず、オオタニの関与で疑問が生じた」とし法律の専門家にインタビュー。
ギャンブル法の専門家で、カリフォルニアギャンブル問題協議会の共同創設者I・ネルソン・ローズ氏は「ミズハラの話次第では、オオタニの責任が決まる可能性がある」と語った。
水原氏が賭博で作った借金だと知ったうえで水原氏、あるいは直接ブックメーカーに故意に送金していた場合は、違法賭博をほう助(手を貸すこと)したとみなされる可能性があり「(知ったうえでの行動なら)非常に悪質だ」とした。
一方でローズ氏は、大谷の弁護士が主張した通り「お金を盗まれた」のであれば共犯者にはみなされないとした上で、「弁護士がなぜ全員に黙れと言わなかったのか、私には理解できない」と、事前に黙秘を徹底しなかった弁護士の対応に疑問を呈した。
■違法賭博に厳罰なMLBルール
またMLBのルールでは、野球(およびソフトボール)賭博は固く禁じられているが、他のスポーツへの合法的な賭けは許可されている。
しかし、「違法なブックメーカー、または違法なブックメーカーの代理人を介して賭けを行った選手、審判、クラブやリーグの役員、従業員は状況によって適切な罰則の対象となる」とされており、違法なブックメーカーで賭け事を行った者は、最低1年間の出場停止処分の対象になるという。
MLB関係者は現時点で「オオタニは懲戒処分を受けていない」と語ったというが、今後のことは分からない。MLBは今後も状況を注視し、事実確認を進める予定だとしている。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)