サッカーの元ブラジル代表MFでクラブOBでもあるジーコさんが、5月11日に鹿島アントラーズの練習場を訪れた。
クラブ公式インスタグラムでは、選手たちとの記念撮影に応じる姿や、小笠原満男選手と腕を組んで笑い合う姿が見られる。
神様の訪問に選手も笑顔
11日に鹿島アントラーズは「ジーコ、また来てくれました!」の題でインスタグラムを更新し、小笠原選手や内田篤人選手らと撮った写真の数々がアップされている。
小笠原選手とは腕を組んだ写真もあり、長く鹿島アントラーズを支えてきた2人の姿に「2人の笑顔見てると、自然と笑みがこぼれる」「みつおさん嬉しそう」「ジーコと小笠原の写真、もう最高です」とファンも大喜びだ。
三竿健斗選手も自身のインスタグラムでジーコさんの訪問を報告し、「#神様 #レジェンド #今日もいい話聞けた」と伝説的な選手との触れ合いを楽しんでいた。
鹿島市の名を全国区にしたジーコとアントラーズの躍進
ブラジルのフラメンゴでプロキャリアをスタートさせたジーコさんは、このクラブでキャリアの大半を過ごし、リベルタドーレス杯やトヨタカップなど数々大会で栄光をもたらした。
またブラジル代表としても『黄金のカルテット』と言われた中盤を形成し、華麗なサッカーで世界を驚かせた。
1989年にブラジルで引退試合を行ったジーコさんは、翌年には同国のスポーツ担当大臣に就任した。
完全にユニフォームは脱いだつもりでいたジーコさんを、再びピッチに連れ戻したのは日本からのオファーだった。
住友金属工業蹴球団(現:鹿島アントラーズ)からのオファーを受けたジーコさんは、大臣を辞任して現役復帰する。
当時の住友金属は日本サッカーリーグ2部のクラブであり、ホームタウンの鹿島市も集客力が不安視された小規模な街。
世間の注目は日本代表選手も多くいたヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)や、横浜マリノス(現:横浜F・マリノス)ら都市部のクラブに集まっていたが、ジーコさんは日ごろの練習や心構え、戦術的な面まで広く指導して一から鹿島アントラーズというチームを作る。
そして初年度のファーストステージで優勝を果たし、チャンピオンシップではヴェルディ川崎に敗れ準優勝に終わったが、鹿島市の名をサッカーの街として全国に知らしめ、本拠地のカシマサッカースタジアムはサポーターで満員になった。
苦戦が続くシーズンもジーコ効果で巻き返せるか
Jリーグを代表する名門クラブとなった鹿島アントラーズだが、今シーズンは5勝3分け5敗の8位と苦戦している。
リーグ戦も折り返し地点を迎え今後の巻き返しに期待するファンからは、「ここから勝ち続けましょう、応援してます!」「なんて良いタイミングでしょう」「この時期にジーコさんが来てくれるなんてまさにレジェンド」「このタイミングで降臨してくれるなんてホント神」など、ジーコ効果を期待する声も多い。