![[過去10年]新潟記念2024の前走ローテ](https://spread-sports.jp/wp/wp-content/uploads/2024/08/1724311265-1499271666.jpg "【新潟記念／前走ローテ】サマー2000シリーズ王者へ「1.2.0.2」の追い風 ライトバックは“苦戦警報”")
9月1日に新潟競馬場で行われる第60回新潟記念（GIII、芝2000m）のデータを紹介する。
七夕賞1着のレッドラディエンス、マーメイドS1着のアリスヴェリテ、オークス3着以来のライトバックなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■サマー2000シリーズ王者の行方は
夏競馬の最後を飾る新潟記念。前走ローテは小倉記念の3勝を筆頭に七夕賞と函館記念も1勝ずつ挙げており、本レースと同じくサマー2000シリーズを構成する3レースで過去10年中半分にあたる5回の優勝馬を輩出している。
この3レースからの参戦馬はトータルで【5.4.3.45】勝率8.7％、連対率15.7％、馬券内率21.0％。今年は函館記念組からの登録がないため、小倉記念組と七夕賞組からふるいにかけていきたい。
・小倉記念 【3.0.3.17】
・ダービー 【2.0.0.3】
・七夕賞 【1.2.0.15】
・函館記念 【1.2.0.13】
・天皇賞春 【1.1.0.2】
・安田記念 【1.0.0.1】
・常総S 【1.0.0.0】
・エプソムC 【0.1.0.10】
・マレーシアC 【0.1.0.1】
・目黒記念 【0.1.0.10】
・大阪杯 【0.1.0.0】
・ジューンS 【0.1.1.1】
・福島テレビOP 【0.0.1.5】
・ラジオNIKKEI賞 【0.0.1.2】
・新潟大賞典 【0.0.1.5】
・鳴尾記念 【0.0.1.4】
・中京記念 【0.0.1.0】
・モンゴル大統領賞【0.0.1.0】
まずはファユエンが出走予定の前走小倉記念組。
【3.0.3.17】と最多3勝を誇るが、実は2019年3着のカデナ以来好走馬が出ていない。以後4年は【0.0.0.4】となっており、好走馬が少ないというよりも出走馬が少ないといった状況だ。これは2019年まで8月1週開催だったものが8月2週開催に変更されたためで、8月の猛暑を小倉から中2週で新潟へ輸送するというのは相当に堪えるのだろう。
しかしながら今年は負担が少ない中京開催だった小倉記念、脚質的に開幕週の馬場も向いていなかったファユエンは開催終盤の新潟替わりもプラスに働きそう。後述する“不安なデータ”さえ克服できれば久しぶりに小倉記念からの好走馬が出るかもしれない。
次にレッドラディエンス、キングズパレスと1,2着馬が揃って出走予定の前走七夕賞組。
サマー2000シリーズ、現在のトップはノースブリッジとリフレーミングの12ポイント。優勝するにはレッドラディエンスは4着以内が、キングズパレスはレギュレーション上レースでの勝利がないとシリーズ優勝とはならないため1着が、それぞれ必要となる。シリーズの優勝賞金は4000万円、酷暑を乗り切ったご褒美はチャンスがあるなら是が非でも欲しいものだろう。本気度が1番高いのはこの組と見る。
そんな前走七夕賞組の好走馬にある共通点は非常にシンプルで「今回3番人気以内に支持されていること」だ。前走七夕賞かつ新潟記念で3番人気以内の馬は【1.2.0.2】勝率20.0%、連対率60.0%、馬券内率60.0%と申し分ない成績。ともに上位人気が予想される両馬、シリーズ優勝の栄誉に輝くのはどちらかになる可能性が高そう。
■前走GIの2頭は苦戦か
夏競馬のフィナーレでありつつも、秋競馬の初戦ともなりえるのがこの新潟記念。春の激闘を終え、英気を養い戻ってくる馬たちも多く出走している。
今年は2頭が出走予定の前走GI組は【4.2.0.16】勝率18.2%、連対率27.3%、馬券内率27.3%と好成績だ。しかしながら、紐解くと不安が出てくるもの。注目のライトバックはオークス3着からの参戦だが、過去10年で前走オークスからの出走はない。ゴールドプリンセスの前走天皇賞春組は【1.1.0.2】と好相性に見えるが、この2回の連対は新潟【2.2.0.0】、新潟記念で3度連対を果たした舞台巧者のユーキャンスマイルによるもの。
また、前走GIに限らずこのレースの牝馬は過去10年で【0.0.1.15】勝率、連対率ともに0%、馬券内率6.3%という惨憺たる数字。中には1番人気で7着と敗れたサリエラなどもおり、牝馬は大苦戦のレース。 今年の前走GI組はともに牝馬。ファユエンの項でも書いた“不安なデータ”が直撃してしまう。秋に向けてこれまでのデータを打ち破ってほしいが果たして。
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