米データ分析会社『Codify』が6日(日本時間7日)、MLBにおけるフォーシームの年度別データを掲載。今季は94マイル(約151.2キロ)以上の投球割合が、2008年以降で過去最高だったと発表した。
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■投手の“高速化”が進むメジャーリーグ
『Codify』の投稿によると、今季は投じられたフォーシームの「56%」が94マイル以上を記録。2008年の「28%」からほぼ毎年上昇を続け、16年で倍増したことが明らかになった。
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』で08年以降のフォーシーム平均球速を調べると、今季はリーグ全体で過去最高の94.3マイル(約151.7キロ)を計測。08年の91.9マイル(約147.8キロ)から、わずか16年で2.4マイル(約3.9キロ)も上昇しているのだから驚きだ。
球団別では、優秀な生え抜きを数多く抱える“投手王国”マリナーズが95.5マイル(約153.6キロ)でトップに。全体6位には山本由伸投手らを擁するドジャース、30球団最下位は今永昇太投手が所属するカブスの93.0マイル(約149.6キロ)となっている。
今季のフォーシーム最速記録は、エンゼルスの剛腕ベン・ジョイス投手が投じた105.5マイル(約169.7キロ)で、トップ10のうち9位までをジョイスが独占。フォーシームで10位に入ったパイレーツのアロルディス・チャップマン投手はシンカーで105.1マイル(約169.1キロ)を計測しており、これを加えると今季2位にランクインする。500球以上投げた先発に限ると、怪物ルーキーのポール・スキーンズ投手が98.9マイル(約159.1キロ)でトップに立っている。
トレーニングの発達もさることながら、投手の分業制が進み、より高いパフォーマンスを維持できなければ生き残れない厳しい戦いを強いられているのだろう。
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