ロッテは9日、佐々木朗希投手がポスティング制度によるメジャーリーグ移籍に向けた手続きを開始すると発表した。23歳右腕の有力候補に挙がるのがドジャースで、アメリカの現地記者は、佐々木の同球団移籍の可能性について議論を交わしている。
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■ライバルのパドレスも候補に
かねてからメジャーへの想いを明かしていた佐々木について、ロッテがポスティングでの移籍を容認。高校時代から令和の怪物として将来を嘱望され、NPBでの完全試合や侍ジャパンでの世界一などを成し遂げてきた右腕が、メジャー挑戦を目指すことになる。
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そんな右腕の有力候補として度々名前が挙がってきたのがドジャース。2023年のワールド・ベースボール・クラシックでは共闘した大谷翔平投手と山本由伸投手が同年オフに加わり、24年シーズンには世界一を達成。現メジャー最強チームへの加入が取りだたされている。
MLB公式サイトでは「ササキはドジャースでオオタニやヤマモトのもとへ加わることになるのか?」とこの話題について取り上げており、「(ポスティングの)入札が開始されれば、ドジャースが最有力候補になる可能性がある」と言及している。
佐々木にとってドジャースが移籍先の有力に挙がる理由として、米スポーツ専門局『ESPN』のカイリー・マクダニエル記者は、「ササキは西海岸、強力なチーム、日本人のチームメイト、一流の育成力、大きな市場など、ヤマモトがそうだったと推測されるすべての理由から、ドジャースを好むと噂される」と5つを列挙。佐々木の移籍先候補としてふさわしいと見ている。
一方で、『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「オオタニとヤマモトを獲得した国際的な注目度の高さはササキを遠ざける原因になり得る」とプレッシャーの大きさを懸念点として指摘。「ユウ・ダルビッシュと親しいため、サンディエゴは魅力的な移籍先になる可能性がある」とパドレスの可能性に言及しており、そのほかにもヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、カブス、レンジャーズ、レイズなどによる争奪戦の可能性も示唆している。
憧れのメジャー移籍に向けて動き出す佐々木の有力候補にドジャースをはじめとした球団が挙がるなか、23歳右腕の動向には大きな注目が集まる。
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