佐々木朗希投手がポスティングによるメジャーリーグ移籍に向けた手続きを開始すると9日、ロッテより発表された。
現在23歳の佐々木のメジャー挑戦は現地でも大きな注目を集めている。そんななかヤンキースのアーロン・ブーン監督は11日(日本時間12日)の取材で佐々木について言及した。
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■「長年にわたり確執があったことは知っていた」
現地メディア『WFAN.com』のルー・ディピエトロ記者は11日(同12日)の取材後に記事を掲載。ブーン監督の発言を受けて「ヤンキースは先発投手が余っているとはいえ、その中(佐々木争奪戦)に入ることは間違いない」と報じた。
同記者によると、ブーン監督は佐々木について「彼は本当に才能があり、とても若いが日本でかなりのことを成し遂げた」と絶賛しているとし、「彼がユニークで特別な才能、ローテーション上位の資質を持った男であることは周知のことだ。うまくいけば、一緒になるかもしれない」と獲得にも意欲的だという。
また、「彼と球団の間には長年にわたり確執があったことは知っていた」とも話し、ポスティングについては「1年ほど前に実現するかもしれないと聞いていたし、数週間前には五分五分のシナリオだと思っていた」とし、2〜3年前から目をつけていた逸材の動向を探っていたことも明かした。
■佐々木を獲得するメリットとは
記事では「ヤンキースは現在、MLBで先発した8人の投手に加え、トミー・ジョンから復帰したJT・ブルベイカー投手を擁している」とすでに投手陣が揃っている球団側の事情を踏まえて、佐々木を獲得するメリットに言及。
「球団による先発陣のチームコントロールの幅は広がっており、佐々木のような潜在的なエースを低年俸で6年間獲得できるチャンスを見過ごすことはあまりに惜しい。ヤンキースがトレードを通じて他の手(補強)を模索することも可能だ」と、佐々木を契約金や年俸総額が制限される「25歳ルール」により低い年棒で迎え入れることができれば、補強に予算を回すことができると主張した。
ブーン監督は「(佐々木については)ビデオをいくつか見たので、100マイル(約161キロ)の速球やフォークボールのことは知っている。ここ(メジャー)に来て、圧倒的なエースになることを確実に想像できる男だ」と断言。「彼はそのスキルセットがあり、素質については本当に申し分ないと聞いている。特別な投手がこちらに来ることは間違いないと認識している」と最後まで称賛の声を惜しまなかった。
ブーン監督の熱烈なアプローチは佐々木に届くのか。今後の動向からも目が離せない。
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