卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」が20日から24日にかけて、福岡県の北九州市立総合体育館で開幕する。国際大会であるWTTシリーズの年間チャンピオンを決める戦いが5日間にわたり行われる。
初日となる20日には男女シングルス、男女ダブルスの1回戦が行われるなか、注目の日本勢が続々登場する。
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■パリ五輪で左腕負傷し国際大会を欠場
初戦に出場する日本勢のなかでも最大の注目は早田ひな(日本生命)。福岡県北九州市出身の早田にとっては地元開催であり、日本女子のエースの戦いぶりはポイントとなる。
そんな早田だが、パリ五輪で左腕を負傷した影響で国際大会の欠場が続いており、ファイナルズが復帰戦となる。世界ランキング17位のベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)との初陣を迎えるが、状態が懸念されるなか1回戦で復活を印象付けることができるか。
また、男子のエースである張本智和(智和企画)もシングルス1回戦に挑む。張本智は男子シングルスでは唯一の日本人選手となっており、世界ランキング5位の梁靖崑(中国)相手といきなり強敵とのマッチアップだが、地元開催のファイナルズで意地を見せたい。
妹の張本美和(木下グループ)は田志希(韓国)との初戦を迎えるが、今季はパリ五輪での経験も重ね、中国勢相手にも勝利を重ねるなどさらに成長した姿を見せている。昨年の名古屋大会では世界女王の孫穎莎(中国)を前にフルゲームで敗れたものの、1年を経て迎える今大会は躍進が期待される。
■大藤、横井ペアは世界2位ペアに挑む
ダブルスでは男女3ペアが初戦を迎える。戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(愛工大)ペアは 林高遠、林詩棟(中国)ペアとの戦いに挑んでいくが、パリ五輪団体戦でもペアを組んだ両者が中国勢相手にどのような戦いを見せられるか。
女子ダブルスでは大藤沙月、横井咲桜(ミキハウス)ペア、佐藤瞳、橋本帆乃香(ミキハウス)ペアが1回戦を迎える。大藤はシングルスでも活躍が期待されるなか、同学年の横井とともに世界ランキング2位の田志希、申裕斌(韓国)という実力者たちにどう立ち向かうか。また、2019年の世界選手権で銅メダルの実績がある佐藤、橋本は孫穎莎、王芸迪(中国)という強豪相手にどのような戦いを見せられるか。
今年は男女の年間王者をかけた戦いが一斉開催となる。日本勢が福岡の舞台でどのような初陣を見せるかは注目を集める。
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