メジャーリーグ公式は21日(日本時間22日)、今季の年間最優秀選手(MVP)を発表。ア・リーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が2022年以来2度目の選出。ナ・リーグはドジャースの大谷翔平投手が2年連続3度目の受賞を果たした。
どちらも、投票者30名の1位票を全て集めた満票選出という結果に。受賞を逃した選手の中で、とりわけ多く同情の声が集まったのがロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手だ。
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■走攻守、全てで最高のパフォーマンス
BOBBY WITT JR., GRAND ROYAL 👑 pic.twitter.com/B5jxPXSObF
— MLB (@MLB) September 17, 2024
メジャー3年目のウィットJr.は今季161試合に出場し、両リーグトップの打率.332で首位打者を獲得。32本塁打、109打点、31盗塁でトリプルスリーも達成、ア・リーグ3位のOPS.977と非の打ち所がない好成績でシルバースラッガー賞にも輝いた。
また、MLB公式のデータページ『Baseball Savant』の走力指標では、メジャー全選手トップの俊足「平均30.5フィート/秒」をマーク。守備力も抜群で、OAA(Outs Above Average)はア・リーグ遊撃手ナンバーワンの「+16」。平均よりどれだけアウトを奪ったかを示す指標でも、圧倒的な存在感を示してゴールドグラブを受賞した。
そして、米データサイト『Baseball Reference』が算出した勝利貢献度「WAR(Wins Above Replacement)」では、ジャッジに次ぐ両リーグ2位の「9.4」を記録。『Fangraphs』でも同2位の「10.4」で、ナ・リーグであれば大谷と得票を二分する争いになっていたと思われる。
■2位票“満票”に同情の声
結局、ア・リーグMVPは1位票全てを集めたジャッジが受賞。ウィットJr.は“満場一致”の2位票で2位という結果に。MLBの公式放送局『MLBネットワーク』は、今季のウィットJr.を「遊撃手史上最高のシーズンのひとりだった」と絶賛。ファンからは、ジャッジがいなければ……と同情の声が多く寄せられた。
MVPに輝いたジャッジは会見で、「彼らのような若きスターは、毎日野球界に感動を与え続けている。恐れを知らず闘志に満ちている。間違いなく、今後、何年も彼らと多くの戦いを繰り広げることになるだろう」とウィットJr.を高く評価。その視線は、すでに来季以降を見据えていた。
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