ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、ナ・リーグの年間最優秀選手賞(MVP)を獲得し、激動のシーズンを締めくくった。地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』電子版は、大谷の新たな偉業を称えて記事を掲載。加入1年目での大活躍が、チームの枠を超えて街全体に影響を及ぼしたと報じた。
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■グラウンド外でも貢献
『ロサンゼルス・タイムズ』のビル・プラシュケ記者は同日、「ショウヘイ・オオタニ、LAスポーツ史上最高のシーズンでMVPを獲得」と題した記事を公開。大谷がロサンゼルスのスポーツ史に刻んだ圧倒的なシーズンを称賛した。
記事では、開幕直後に起こった元通訳・水原一平被告の事件に始まり、「40本塁打、40盗塁」に到達したサヨナラ満塁本塁打や、6打数6安打で「50本塁打、50盗塁」を果たした試合、さらには肩の負傷を抱えながらワールドシリーズで示した存在感など、多数の場面が取り上げられた。
加えて、大谷のグラウンド外での貢献についても言及した。年俸の大半を繰り延べすることで、テオスカー・ヘルナンデス外野手や山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手といった大型補強が実現。2022年、23年とプレーオフの地区シリーズで無残に敗れ、ファンの期待を大きく裏切ったドジャースを世界でもっとも人気の野球チームへと押し上げた影響力に触れると、「たった一人の男が全てを変えた」「LAは今や完全にドジャースの街だ」と惜しみない賛辞を贈った。
大谷は、これからもドジャースに計り知れない恩恵をもたらすだろう。今季の偉業はその始まりに過ぎない。
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