【MLB】FA市場最高の一塁手は226発アロンソではなく“遅咲き33歳”? 注目度上昇中、好守&強打の「隠れた名選手」

移籍先が注目されるクリスチャン・ウォーカー
移籍先が注目されるクリスチャン・ウォーカー(C)Reuters

フアン・ソト外野手の去就を中心に、盛り上がりをみせているMLBストーブリーグ。投手陣ではブレイク・スネル投手、コービン・バーンズ投手といった実績十分の選手たちが並ぶが、野手陣も見どころがたくさん。日本ではソトの他、ウィリー・アダムス内野手やテオスカー・ヘルナンデス外野手などの注目が集まるが、市場で意外な人気をみせるかもしれない選手がいる。

それがダイヤモンドバックスからFAになった一塁手、クリスチャン・ウォーカー内野手だ。今FAの一塁手最大の大物はメッツのピート・アロンソ内野手と言われているが、チーム事情によってはウォーカーがベストな選択になるかもしれない。

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■「アロンソよりも好まれるかも」

日本ではあまり知名度が高くないウォーカーに関して、先日MLB公式サイト上でマイク・ペトリエロ氏が独自の考察記事をアップしている。ペトリエロ氏は「ウォーカーは、最も有名な一塁手・アロンソよりも一部のチームでは好まれるかもしれない」と主張している

記事内で主に語られているのが、アロンソとウォーカーの酷似した成績に関してだ。ペトリエロ氏は「2022年から2024年の彼の打撃成績が、今冬の彼の主なライバルであるアロンソとどれほど似ているかに気づけば驚くだろと」論じている。実際にアロンソが打率.243、OBP.333、SLG.493、OPS+131、三振率22%なのに対してウォーカーは打率.250、OBP.332、SLG.481、OPS+123、三振率21%と打撃数値が非常に酷似しているのだ。また「アロンソはウォーカーよりも25本多くホームランを打っているが、二塁打・三塁打ではウォーカーに及んでいない。これらはさほど大きな差ではない」と打撃内容にも言及しているのだ。

【動画】ドジャース相手に大暴れしたウォーカーの活躍ハイライト

一方で、守備面に関してはウォーカーが圧倒している。「ナショナルリーグで3年連続ゴールドグラブを獲得しており、2016年まで遡ったスタットキャストの内野の指標上最も優れた一塁手なのだ」と、2021年の負傷時以外常時OAA+12以上を保っているウォーカーの守備を称賛した。アロンソに関しては「年度によってその守備評価が分かれる。時折有能ではあるものの、今季は最低の時期であり通算のOAAは-24と2016年以降ワースト6位の一塁手にランク付けされている」と守備面ではウォーカーに及ばないことを主張しているのだ。

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堅実な守備に、アロンソに見劣りしないパワフルな打撃を持ち合わせているウォーカー。2012年にオリオールズにドラフト4巡目で指名され入団した後2014年にメジャーデビューしたものの、通年で活躍したのはダイヤモンドバックスに移籍後の2019年シーズン。28歳でのレギュラー定着で、現在は33歳と少し遅咲きの印象もある。

そのため、アロンソとウォーカーどちらがチームにフィットするかを考える際は、年齢も考慮すべきかもしれない。実際に3月に34歳となるウォーカーと12月に30歳を迎えるアロンソは約4歳差がある。しかしながら記事内では「いまのところウォーカーに衰えの兆候は見えない」という主張と共に「ハードヒット率とバレル率は85~90パーセンタイルでアロンソと同等かそれ以上。バットスピードもアロンソとほぼ一致している」と根拠となる数値をあげているのだ。

一塁手の補強が必要な球団に加え、ダイヤモンドバックスも再契約を目指しているというウォーカー。ソトら大物選手に加え、好守&強打の隠れた名選手ウォーカーの去就にも注目したい。

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