9日(日本時間10日)に始まったウインターミーティングは2日目を迎え、米テキサス州ダラスの会場は、ポスティング申請が正式に受理された佐々木朗希投手の話題で染まった。移籍先の有力候補に挙げられているドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は「(佐々木は)我々にとって最優先事項だ」と話し、獲得に意欲を燃やした。
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■「球団にとって最優先事項」
フリードマン編成本部長は「彼(佐々木は)は、我々にとって明らかな最優先事項だ。できることは何でもするつもりだ。そして、他の多くのチームも全く同じことをすると分かっている」と断言した。
その上で「我々は短期的、長期的に彼に提供できること、投手陣やベテラン選手を含めたサポート体制についてアピールするつもりだ。そして、できる限りの努力をするし、全力を尽くす」と獲得へ向けて強い意欲を見せた。
また、同氏は今季終盤に佐々木を直接視察したことを明かし、そのわずか1回でも感銘を受けたという。「彼は非常に才能がある。本当に身体能力が高く、素晴らしい質の速球を持っている。スプリットはメジャーの平均をはるかに上回っている。スライダーにも力を入れて取り組んでおり、非常に良い球種になっている」と称賛した。
佐々木を巡っては、ドジャースのほかヤンキースやメッツ、パドレスなども獲得レース参戦を表明している。特にパドレスには師匠的な存在であるダルビッシュ有投手が所属しており、最近ではドジャースよりも本命扱いされるケースが多い。
■「世界最高の投手になれる」
ただ、ドジャースにも大谷翔平投手、山本由伸投手という侍ジャパンのメンバーがおり、同氏は「彼ら(大谷、山本、佐々木)は色々話をしているだろうし、これからも話すと思う。彼らがどの程度リラックスして話せるか、それは分からないが、正直な意見を共有してくれていると思う。それは結果的にドジャースにとって非常に有益なはずだ」とし、大谷と山本の“後押し”にも期待した。
最後に同氏は「彼(佐々木)は信じられないほどの才能がある。世界最高の投手になりたいという願望を語っており、我々も彼が最高の投手になれる能力を持っていると信じている」と熱弁を奮った。
佐々木の新天地本命と言われてきたドジャース。パドレスら他球団の猛追をかわし、果たして獲得に至るのか。「怪物右腕」の動向から目が離せない。
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