米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は8日(日本時間9日)、ヤンキースの先発右腕マーカス・ストローマン投手に関する記事を公開。チームがトレードを模索していることを念頭に、取引パッケージを提案。「ストローマンをタイガースに移籍させ、代わりに前田健太投手の獲得を」と訴えた。
◆「大谷翔平はトレードで出さない」球団が犯した最悪の判断ミス……ワースト1位は23年にエンゼルスが下した結論 米メディアが順位付け
■ポストシーズンで出番なし
2ケタ勝利6度の実績を誇るストローマンは、2024年1月に2年総額3700万ドルでヤンキース入り。昨季は10勝9敗でまとめたものの、防御率は4.31。期待通りの数字とは言えず、ポストシーズンでの登板も見送られた。
今季は契約最終年となるが、先発ローテーション入りは厳しい状況。“余剰人員”となりつつあるため、チームはトレードによる放出を計画。すでに米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者がこの動きを報じているが、ここまで取引は成立していない。
そこで『ブリーチャー・レポート』は、ストローマンを巡るトレードパッケージを複数提案。その中には「ヤンキースはタイガースからケンタ・マエダとマット・マニング投手を獲得し、代わりにストローマンを送る」というプランもあった。
同メディアは「このトレードが成立すれば、ヤンキースはお金を節約できる」と指摘。「マエダは今年1000万ドルを受け取る予定だが、これはストローマンに支払う年俸より800万ドルほど安い。驚くほどの差ではないが、ぜいたく税の最高基準額を超過しないために、この調整は重要になる。超過するとペナルティを課せられる」と訴えた。
■マエケンは“使える投手”
さらに「(お金の問題も大事だが)“使える投手”を拒否する人はいないだろう」とし、「マエダはロングリリーフもこなせる1人として戦力になり、マニングは将来性に期待できる。彼は元トッププロスペクトであり、まだ26歳と若い」と言及し、2人を獲得すればチームの底上げにつながると主張した。
一方のタイガースは、サイ・ヤング賞を獲得したタリク・スクーバルという大エースがいるものの彼に続く投手がおらず、ドジャースからFAになったジャック・フラハティ投手のほか、ストローマンも獲得すれば候補になり得ると指摘。結果的にヤンキース、タイガース双方にとってメリットがあるとした。
ヤンキースがストローマン放出を目指していることは確実な情勢。果たして、どんな取引が生まれるのか今後に注目だ。
◆「メジャー屈指の先発ローテ実現」ドジャースにA評価 米メディアが補強を査定 ヤンキースもA、ソト獲得メッツはAマイナス
◆FAのベテラン右腕ケリー、ドジャース復帰を熱望「ここ以外には戻る場所がない」 懸命なリハビリ続けるも「他のチームで戦うくらいなら……」