【MLB】佐々木朗希と新人王を争う「怪物ライバル候補」を徹底検証 今永昇太から本塁打、プレミア12でも活躍…序盤に直接対決実現も?

新人王候補と目されているナショナルズのディラン・クルーズ
新人王候補と目されているナショナルズのディラン・クルーズ(C)ロイター

日本はもとより、全米も注目した“令和の怪物”こと佐々木朗希投手がドジャースと契約したことで、ナ・リーグの新人王争いが俄然面白くなってきた。

1995年野茂英雄投手、2000年佐々木主浩投手、2001年イチロー外野手、そして2018年の大谷翔平投手に続く、日本人選手5人目の最優秀新人選手賞の受賞が期待される佐々木。ポスティングシステムでMLB挑戦を目指し、ドジャース、パドレス、ブルージェイズの最終候補3球団からドジャースを選択。

そこで気になるのが、来季のナ・リーグ新人王候補の顔ぶれだろう。

◆「オオタニ対ササキは接戦で……」佐々木朗希、公式が言及した“投手・大谷翔平”との比較 23歳の将来性には太鼓判

■2025ナ・リーグ新人王レースの最右翼

佐々木の入団が決まる前、ナ・リーグの新人王候補は2人の選手に絞り込まれていた。その筆頭が、ナショナルズのディラン・クルーズ外野手だ。

クルーズは、大学1年のシーズン終了後に大学野球アメリカ代表に選出され、2年時にはアメリカ南東部の最優秀選手賞を受賞するなど活躍し、2023年のMLBドラフト1巡目(全体2位)でナショナルズに指名された。

その年、マイナー2A級までの3クラスで35試合に出場し、打率.292、5本塁打、29打点と結果を残すと、24年は2Aと3Aで合計100試合、打率.270、13本塁打、68打点、25盗塁を記録し、8月25日(日本時間26日)にメジャー昇格を果たした。

Advertisement


翌26日(同27日)のヤンキース戦に先発出場でメジャーデビューを飾ると、そこから31試合に出場。打率こそ.218と低調だったが、3本塁打、12盗塁を記録するなど、俊足強打、そして強肩を生かした守備でも貢献。カブスの今永昇太投手から本塁打もマーク。今季は開幕から「2番・右翼」での起用が予想されている。

ちなみに、2024年に“怪物ルーキー”としてMLBを席巻し、新人王に輝いたパイレーツのポール・スキーンズ投手とはルイジアナ州立大学時代のチームメイトで、ドラフトではスキーンズが全体1位、クルーズは同2位で指名され話題となったが、同大出身選手による2年連続新人王誕生も注目されている。

【動画】カブス・今永からクルーズが放った文句なしの本塁打

■MLB未経験のプロスペクトも新人王候補に名乗り

もう一人の新人王候補が、2023年ドラフト1巡目(全体13位)指名でカブスに入団したマット・ショウ三塁手だ。まだMLB経験はないものの、24年のマイナー(2Aと3A)では121試合に出場し、打率.284、21本塁打、71打点、31盗塁、OPS.867と活躍し、今季は開幕から「8番・サード」での起用が予想されている。

ショウはもともと二塁・遊撃手だったが、昨年から三塁での出場が増え、オフに行われた「WBSCプレミア12」ではアメリカ代表の三塁手として出場し、スーパーラウンド、3位決定戦では東京ドームでもプレー。大会では最多打点を記録した注目のプロスペクトだ。

【動画】すでに漂うスターの風格…ショウがプレミア12で放った本塁打&ファインプレー

3月18、19日に東京ドームで行われる日本開幕戦「MLB東京シリーズ2025」で激突するドジャースとカブス。佐々木とショウの直接対決が実現する可能性もある。また、ドジャースは4月7日(同8日)からナショナルズと3連戦、11日(同12日)から再びカブスとの対戦が予定されている。

マイナー契約からスタートする佐々木だが、開幕メジャーの可能性もあるだけに、開幕から序盤にかけて、早くも新人王候補の対決が見られるかもしれない。

◆佐々木朗希、ドジャース正式入団で米データサイトが「139イニング、10勝」予想 本拠地は“本塁打の出やすさ”30球場中2位

◆「オオタニ対ササキは接戦で……」佐々木朗希、公式が言及した“投手・大谷翔平”との比較 23歳の将来性には太鼓判

◆226発大砲や名三塁手も…実績十分でもなぜ“去就未定”? FA市場で新天地が決まらない大物選手たち