【UFC】鶴屋怜、下馬評を覆し“2連勝”なるか……海外ブックメーカーはヴァン勝利を支持 才賀紀左衛門の元で鍛えた“打撃力”にも注目

 

A.Kudo/SPREAD編集部

【UFC】鶴屋怜、下馬評を覆し“2連勝”なるか……海外ブックメーカーはヴァン勝利を支持 才賀紀左衛門の元で鍛えた“打撃力”にも注目
鶴屋怜(C)Getty Images

総合格闘家の鶴屋怜が9日、米国・ラスベガスで行われる「UFC313」でジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と対戦する。

レスリングが武器の22歳は才賀紀左衛門に打撃の指導を受けており、「段々と自分の打撃になってきた。ここで解放させたい」と自信を語っている。UFC2戦目で鶴屋がどのような戦いを見せるのか注目が集まっている。

◆「UFCファイトナイト」で3R TKO勝ちのマネル・ケイプが8位に浮上、堀口恭司4位、平良達郎6位、朝倉海13位|世界フライ級ランキング(2025年3月3日時点)

■海外ブックメーカーはヴァン勝利を支持

世界最大級のブックメーカー『bet365』は鶴屋の勝利に2.63倍、ヴァンの勝利に1.53倍のオッズを設定。圧倒的な差はないものの、海外ブックメーカーはヴァン優位と予想した。

レスリング力に定評のある鶴屋は一本勝ち(サブミッション)では7.50倍で17.00倍のヴァンを上回った一方で、KO/TKOでは、鶴屋が15.00倍なのに対し、ヴァンが3.75倍と打撃力でオッズに差がついた。

ここまでのプロ戦績は鶴屋が10勝(4KO、一本勝ち4)無敗。対するヴァンは12勝(6KO、一本勝ち2)2敗で先週までUFC15位に名を連ねていた強豪ストライカーだ。両者ともオーソドックススタイルで、身長は鶴屋が168センチとヴァンより3センチ高く、リーチでは鶴屋が173センチ、ヴァンが165センチと8センチの差がある。

■鶴屋の打撃にも要注目

『bet365』の予想ではあまり評価されていない鶴屋の打撃だが、試合前のインタビューでは「今回の試合でどれくらいできるのか楽しみだ」と成長した打撃力への自信も語っており、セコンドには打撃コーチの才賀が就くことからも、見どころのひとつであることは間違いない。

Advertisement


また、鶴屋は「来年にはタイトルマッチに行けるように、いい試合をしてフィニッシュして勝ちたい」と王者アレッシャンドリ・パントージャ戦を見据え、完全決着への意志を表明している。ストライカーにKO勝ちとなれば、今後の評価もガラリと変わりそうだ。

鶴屋は2024年2月に「Road to UFC Season 2」のフライ級トーナメントで優勝。UFCとの契約を掴むと、同年6月に「UFC303」でカルロス・ヘルナンデスと対戦し、3ー0の判定勝ちで下して、デビュー戦を白星で飾った。

父親は自身やUFCフライ級5位の平良達郎らが所属する「THE BLACKBELT JAPAN」の代表を務める鶴屋浩氏。3歳からレスリングを始めて、高校時代にはジュニアオリンピックで準優勝、世界大会に出場するなど数々の実績を積んでいる。

22歳の新星は下馬評を覆す2連勝で、ランカー対決に近づくことができるか。

「UFC313」のプレリムは日本時間9日の8時30分から、メインは12時から開始予定となっている。

◆「UFCファイトナイト」で3R TKO勝ちのマネル・ケイプが8位に浮上、堀口恭司4位、平良達郎6位、朝倉海13位|世界フライ級ランキング(2025年3月3日時点)

◆【UFC】鶴屋怜、ジョシュア・ヴァン戦で“完全決着”を狙う「来年にはタイトル戦に」 平良達郎、朝倉海の試合から刺激「ヘマしないようにと」

◆【UFC】2m超えファイターが“衝撃”の秒殺KOデビュー 8戦連続1Rフィニッシュに会場どよめき……「次世代のトップコンテンダー」