【MLB】オリオールズ菅野智之、3回を打者9人斬りのパーフェクト OP戦3試合で防御率0.00指揮官「速球に勢い、キレがある」と称賛

【MLB】オリオールズ菅野智之、3回を打者9人斬りのパーフェクト OP戦3試合で防御率0.00指揮官「速球に勢い、キレがある」と称賛
オリオールズの菅野智之(C)Getty Images

オリオールズ菅野智之投手が9日(日本時間10日)、ツインズ戦に先発登板。3回をパーフェクト、5奪三振という圧巻の投球を披露した。

オープン戦3試合を投げ終え、計7回4安打無失点、7奪三振2四球で防御率0.00をマーク。メジャー1年目は上々の滑り出しを見せている。

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■主砲オハーン「テンポも良かった」

菅野は初回先頭のマット・ウォルナー外野手から93マイルのツーシームで空振り三振を奪うと、後続2人も抑えて上々のスタート。2回は4、5番を2者連続で見逃し三振に仕留め、6番ミッキー・ギャスパー内野手も左飛に抑えた。

3回も先頭を中飛に封じると、8番ダショーン・カーシーJr.外野手、9番マイク・フォード内野手を連続三振に切って取った。

この日は3回45球、打者9人を無安打無失点に抑え、四死球も与えないパーフェクト投球を披露した菅野。オープン戦3試合の登板で依然として無失点、防御率0.00をキープする35歳の右腕に対して、試合後称賛の声が集まった。

「3番・一塁」で先発出場した主砲のライアン・オハーン内野手は「今日は素晴らしかった。ストライクがたくさん入っていたし、テンポも良かった。守備をする側としても、とてもプレーしやすいペースだった。思っていたよりも速いボールを投げていたし、彼には本当に期待している。今日の彼は素晴らしかったよ」と賛辞を贈った。

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■菅野自身は「完璧ではなかった」

また、ブランドン・ハイド監督も「速球の制球は、左右どちらの打者に対しても素晴らしかった。良いスプリットもあり、3イニングを通して常に打者に対して優位なカウントを作っていた。速球には勢いがあったし、本当にキレがあったと思う」と称えた。

ただ、菅野自身は「完璧ではなかった。8、9割ぐらい。初めて対戦する打者ばかりなので、評価するのはまだ早いと思う」と話し、謙虚な姿勢を貫いた。それでも「やりたいことはできているので、継続してやっていきたい」とした。

試合前にはドリュー・フレンチ投手コーチやゲイリー・サンチェス捕手と配球について打ち合わせを行ったと明かし、「話し合った通りに攻めることができた。手ごたえは感じている」と話した。

登板するごとに評価を高めている菅野。当初は先発ローテーションの5番手と目されていたが、ローテの一角を担う右腕グレイソン・ロドリゲス投手が右肘痛を訴えていることもあり、さらに“序列”を上げていく可能性も出てきた。

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