JRAは29日、第92回日本ダービー（東京優駿／GI、芝2400m）の枠順を発表した。
2歳王者で真の世代頂点を目指すクロワデュノールは7枠13番、2冠制覇を狙うミュージアムマイルは4枠7番、共同通信杯の勝ち馬マスカレードボールは8枠17番から発走する。
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目次
■人気馬は8勝中6勝が外枠
「日本ダービーで1枠有利」は有名なデータだが、過去10年で1枠1番が【1.2.1.6】で1枠2番は【0.0.0.10】。1枠は1番枠でこそ妙味があるわけだが、2019年のロジャーバローズ以降は勝利がなく、1勝しかしていない事実は頭にいておきたい。リラエンブレムは幸運の1番枠。1枠2番のショウヘイは、鞍上のルメール騎手は昨年もレガレイラで1枠2番（5着）、リベンジなるか。
好走馬をもっとも多く輩出しているのは6枠【2.2.3.13】で、連対率20.0％、複勝率35.0％はともにトップの成績。カラマティアノスに騎乗する戸崎騎手は2018年、6枠12番からエポカドーロで2着している。
5番人気以内が【8.10.4.28】と人気サイドで決まりやすい本レース。枠別で見ると、1～4枠は【2.6.1.12】勝率9.5％、単勝回収値25、5～8枠が【6.4.3.16】勝率20.7％、単勝回収値151と、人気サイドは外めの枠の方が勝ちやすい傾向。内でマークされるよりのびのび走れることが影響していそうだ。ミュージアムマイルよりも、クロワデュノールやマスカレードボールは勝ち切る可能性が高まった。
■穴は内め＋奇数馬番から続出
全体で見ると1～4枠が【4.6.4.66】、5～8枠が【6.4.6.82】で、内めの枠は単複回収値がそれぞれ181／95に対し、外めの枠は44／40と半分以上低くなる。つまり、穴馬は内枠から出現しやすい。
6番人気以下【2.0.6.120】のうち、8枠は全滅で人気薄の激走は7枠まで。7枠は3着1回で昨年のシンエペラーが好走。それでも7枠13番と、同枠の中でも最内だった。さらに奇数馬番だった際は【2.0.5.50】複勝率12.3％、複勝回収値122で平均人気が11.5番人気となっている。10回中7回において好走馬が出現しており、残る3回でも掲示板を確保。一般的には偶数馬番のほうが良いとされているものの、この明らかな差を軽視するのは危険かもしれない。
6番人気以下の奇数馬番【2.0.5.50】のうち、当日先行した馬は【2.0.2.8】複勝率33.3％、複勝回収値473と優秀。2枠3番のエリキング、1番枠からロージャーバローズで優勝したことがある浜中騎手が騎乗するリラエンブレム、鞍上の横山典騎手が不気味なレディネスらは、先行策を取れば激走の可能性ありか。
一方、中団の差し馬は【0.0.3.37】だが、このうち2000mGI好走または東京1800m重賞勝ちのある馬は【0.0.3.6】複勝率33.3％、複勝回収値145と狙いが立つ。昨年のシンエンペラー、2023年ハーツコンチェルト、21年ステラヴェローチェが好走を果たした。皐月賞やホープフルSで好走または東スポ杯2歳Sや共同通信杯で勝ち、早い時期から頭角を現していた素質馬なら終いの脚は通用する傾向。ジョバンニは重い印が必要そうだ。
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