米地元メディア『ドジャース・ネーション』は12日(日本時間13日)、大谷翔平投手を巡る記事を公開。将来、ドジャースで外野を守る可能性について言及した。現在は「投手」と「DH」の二刀流としてプレーしているが、「外野手」に専念する日は来るのか、考察している。
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■投手を断念した場合、DH独占は難しい
『ドジャース・ネーション』は、「ショウヘイ・オオタニは、将来ドジャースで外野に回る可能性がある? エンゼルスのインサイダーはそう考えている」と題し、記事を公開した。
エンゼルスのインサイダーとは、米地元紙『オレンジカウンティー・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者。チームの番記者としてエンゼルス時代の大谷をつぶさに取材。大谷に関する書籍も執筆している名物記者だ。
『ドジャース・ネーション』のライブ番組「ドジャース・ダグアウト」に出演した同記者は、大谷が将来的に投手としての役割を終えた場合、どのようなスタイルに移行するのか私見を披露した。
「仮に彼の投球がうまくいかなくなり、それでも契約がまだ何年か残っているとしたら、彼をどこかのポジションでプレーさせるしかないと思うんだ。もし、彼がもう投手としてやっていけないと分かった時点で、DH専念だろうか。いや、DHの枠を1人の選手に何年も独占させるわけにはいかないと思う」とした。
■ロッカーには外野手用グローブも
その上で、同記者はエンゼルス時代の2020年を回顧。この年は新型コロナウィルスの影響でシーズンが短縮され、大谷の先発登板はわずか2試合だった。「この時、オオタニは右翼や一塁で守備練習に参加したり、打撃練習中に上がった飛球を追ったりしていた」と振り返った。
これまで2度の右肘手術を経験している大谷。今後もし3度目の手術が必要となった場合、投手を断念する方向であると示唆したこともあった。
同記者は「私はオオタニが投手としてマウンドに上がれないという状況にはなってほしくない。しかし、もしそうなった場合には、まったく別の興味深い議論が出てくると思う。というのも、彼はあまりにも優れたアスリートなので、打席の合間に何もしないでただベンチに座っているだけにしておくのはもったいないと思うし、彼もそんなことは望んでいないだろう」とし、野手としてのプレーに期待した。
昨季序盤にはデーブ・ロバーツ監督も「外野手・大谷」というプランに言及しており、本拠地のロッカールームには外野手用のグローブと一塁手用のミットが置かれていた。
ファンは「投打二刀流」がこの先も続くことを期待しているが、果たしてどうなるか。将来的な野手転向が視野に入っている可能性はありそうだ。
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