今週は牝馬最強馬決定戦、第50回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)が京都競馬場で行われる。
2歳時のホープフルSと3歳暮れの有馬記念を制したレガレイラ、昨年の桜花賞馬ステレンボッシュのGI馬2頭に、秋華賞2着エリカエクスプレスと同3着パラディレーヌの3歳勢、直近の重賞で好走歴がある古豪らが挑む。
そんな中、3歳勢の筆頭格エリカエクスプレスが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
◆【エリザベス女王杯2025予想/追い切り診断】併馬を並ばせない勝負根性に「S」の最高評価 「自身でしっかりオンオフ」で本格化ムード
目次
■過去10年逃げ馬は【0.2.0.8】
前走の秋華賞では、鞍上・武豊騎手の絶妙な逃げで“あわや”を演出したエリカエクスプレス。最後はエンブロイダリーに屈したが、デビュー2戦目でフェアリーSを制し、桜花賞では1番人気に支持されるなど、早い時期からその素質を評価されていた実力馬が、改めて力のあるところを証明して見せた。今回は古馬との対決で、再度名手とのタッグとなり、どんなレースを見せてくれるか注目される。
とはいえ、エリザベス女王杯では前走同様の逃げ戦法は、なかなか通用しにくいのが現実だ。過去10年、逃げ馬は【0.2.0.8】。2018、19年とクロコスミアが2年連続で2着に粘ったケースがあるだけで、大半の馬が2桁着順に敗れている。
最後に逃げ切り勝ちを決めたのは2009年クィーンスプマンテで、この時は2着テイエムプリキュアと、伏兵が雁行する大逃げで異例の結末。そのほか過去30年で逃げ切ったのは2007年ダイワスカーレットのみであり、伏兵の立場で逃げ切りを許されるケースは少なく、ましてやマークされる立場にあって、逃げ切るのも至難の業といえよう。今回のエリカエクスプレスも注目される立場だけに、果たして秋華賞と同様に上手くいくだろうか。
■連対ゼロの血統構成
エリカエクスプレスには臨戦過程の不安要素もある。前走秋華賞組は、過去10年で【1.2.2.16】ではあるが、1、2着馬がともに【0.0.0.4】で秋華賞連対馬は馬券に絡んでいない。かつては2003年アドマイヤグルーヴのように、秋華賞2着の悔しさをエリザベス女王杯で晴らすケースもあったが、近年はGIを連続で好走することが難しくなっており、秋華賞好走を鵜呑みにしてはいけない。
血統面も厳しく、父エピファネイアの産駒も決して相性は良くない。これまでにエリザベス女王杯では【0.0.1.6】の成績で、2021年クラヴェルが3着に好走しているのみ。牝馬三冠デアリングタクトも、5歳時に挑戦した2022年に、1番人気で6着に敗れている。祖父シンボリクリスエスも、エリザベス女王杯での産駒成績は【0.0.0.4】、母父ガリレオも【0.0.0.2】と、血統的には強調材料に欠く数字と言わざるを得ない。
今年は牝馬二冠エンブロイダリーやオークス馬カムニャックが参戦せず、3歳勢の代表格として、古馬撃破を期待されるエリカエクスプレス。他にあまり同型がおらず、今回もハナを奪えそうではあるが、逃げ切ることが難しい一戦であるのに加え、臨戦過程や血統面など人気ほどの信頼度は低い。妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。
エリザベス女王杯2025 最新予想コラム一覧
【馬柱】直近5走成績、展開予想、過去10年、大口投票も一目瞭然!
特集・有名人予想・大口投票まとめなど
◆【一覧】芸能人・予想家の「エリザベス女王杯2025」本命・注目馬予想まとめ 7週連続GIスタート!前半戦の結果を要チェック
◆【一覧】「エリザベス女王杯2025」大口投票パトロール レガレイラの複勝に「200万円超」が連発 前売りからビッグマネー乱舞か
◆【エリザベス女王杯2025予想/AI見解】AI高評価の狙うべき「本命・妙味・穴馬」は? レガレイラ、パラディレーヌ、ヴェルミセルなど注目馬ピックアップ
◆【武蔵野ステークス2025予想/AI見解】AI高評価の狙うべき「本命・妙味・穴馬」は? オメガギネス、コスタノヴァ、ビダーヤなど注目馬ピックアップ
◆【エリザベス女王杯2025特集】「有馬記念覇者レガレイラの一強ムード漂う」出走予定・枠順・追い切り・予想オッズetc.
◆【エリザベス女王杯2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ
追い切り評価
◆【追い切り診断】併馬を並ばせない勝負根性に「S」の最高評価 「自身でしっかりオンオフ」で本格化ムード
◆【追い切り診断】3歳一角に高評価「A」 落ち着き払って自己ベスト更新 “高値安定のデキ”に太鼓判
データ分析・枠順傾向・穴馬など
◆【穴馬アナライズ】想定“10人気”前後の爆穴は好走条件づくしで軽視禁物 願ったりの好枠GETで一発あり
◆【枠順傾向】レガレイラは“昨年と同じ”人気馬凡走が目立つ枠にイン 例年好走ありの枠から「馬券内率77.8%」該当馬は
◆【データ攻略】エリカエクスプレスとリンクスティップの「買い or 消し」 “7年連続馬券内”該当の3歳馬は
◆【複勝回収率】要注目は「4歳馬」と「3人気」 過去10年データから馬券予想のヒントと好走条件を探る
◆【前走ローテ】狙いは“10人気1着”ありの鉄板組 レガレイラと秋華賞組はまさかの黄信号……
【無料】全頭診断、外厩リスト…あわせて読みたいWinsightコラム
◆【エリザベス女王杯2025予想/全頭診断】レガレイラ1強ムードに待ったをかける「3.1.1.1」 馬券妙味は京都芝外回り巧者3頭
◆【武蔵野ステークス2025予想/全頭診断】コスタノヴァに「4.0.0.0」鉄板級データ 前走馬券外も見限れない伏兵多数
◆【エリザベス女王杯2025予想/外厩リスト】“関東馬唯一の栗東調整”国枝厩舎のステレンボッシュ、“昨年のリベンジ”レガレイラは天栄仕上げ
◆【エリザベス女王杯2025予想/危険な人気馬】前走再現は厳しい現実 最大勝率わずか“4.76%”のマイナスデータずらり
◆【エリザベス女王杯2025/DATAピックアップ】1,2着ともに「5/7」を誇る前走1800m組 前走レース×上がり3ハロンで導く注目馬
◆【エリザベス女王杯2025/過去10年データ】7勝を挙げる差し馬中心 馬券内に絡む傾向を徹底整理
◆【トレセンのウマい話】リーディングトレーナーは秋復調で杉山晴紀厩舎が首位 年の瀬近づき年末調整に入る“逆転候補”は
◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。



















