米プロバスケットボール協会(NBA)は2日(日本時間3日)、日本代表の八村塁、河村勇輝が所属するクリッパーズに対し、厳罰を下した。
チームはスター選手のカワイ・レナードの個人スポンサー契約に関して仲介役を担ったが、NBAはこれがサラリーキャップ(報酬総額上限)を回避する目的で行われたと結論付けた。クリッパーズには2029~33年のドラフト1巡目指名権のはく奪と3000万ドル(約48億円)の罰金が科された。
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■スポンサーを経由しての追加報酬か
NBAによると、「クリッパーズはチームと取引関係にある4社に対し、レナードとの広告・スポンサー契約を持ちかけるなど、企業とレナード側の個人スポンサー契約締結を仲介した」という。また、「クリッパーズとの仕事を与えることと引き換えに、企業側にレナードとの個人契約を結ばせた」とも認定した。
NBAはサラリーキャップ制度を導入しており、チームとしての年俸総額には上限がある。しかし、スポンサー収入はキャップには載らない形で選手の懐に入る。これを巧みに使えば、例えばレナードの“名目年俸”を低めに抑えつつ、チームはスポンサーを経由して実質的な追加年俸を渡すことも可能になる。
もちろん、選手価値を正しく評価し、企業が個人スポンサー契約を持ちかけることは問題ない。しかし、今回はすべてクリッパーズの取引企業が関与。実際、スポンサー契約を結んだにもかかわらず、レナードが企業のために活動した形跡は希薄だったという報道もある。
■若手中心、これからのチームに痛手
これらを勘案し、NBAは一連のスポンサー契約は、純粋に広告収入を得るためのものではなく、実質的には「チームが第三者を通して、選手に追加報酬を払うためのスキームの一環」と判断した模様だ。
一方、クリッパーズも直ちに抗議声明を発表。「私たちは、NBAの調査結果を断固として否定します。この結果は、事実や証拠ではなく、あらかじめ決められた筋書きを正当化しようとする、極めて偏った調査によって導き出されたものです」などと主張。「あらゆる手段を通じて、この調査結果と処分に断固として異議を申し立てる方針です」と徹底抗戦を表明した。
クリッパーズはドラフト指名権の喪失のほか、オーナーのスティーブ・バルマー氏も1年間の活動停止処分となった。富豪オーナーが率いる若手中心のチームは、今オフには八村を獲得。新たな歴史を刻むべく踏み出した矢先、厳しい裁定が下ってしまった。
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