【ローズS/全頭診断】人気一角に「0.1.2.11」の壁 アンジュドジョワに感じる“強い勝負気配”

【ローズS/全頭診断】人気一角に「0.1.2.11」の壁 アンジュドジョワに感じる“強い勝負気配”

今週は阪神競馬場で、第44回ローズステークス(13日/GII、芝1800m)が行われる。秋華賞トライアルとして行われる一戦だ。

ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬12頭の全頭診断を行う。

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■ローズステークス2026 出走予定馬全頭診断

・アンジュドジョワ

2戦2勝で臨んだオークスは9着。とはいえ普段と異なるレーススタイルになったこと、初の関東遠征+多頭数だったことを考えれば健闘の部類に入るだろう。同馬以外のオークス組は秋華賞出走に十分な賞金があるが、同馬は権利獲りがマストの立ち位置。勝負気配は強く、ノーマークにはできない。

・アンディムジーク

鮮やかな末脚で勝ち切った前走だが、お世辞にも強いメンバーとは言えなかった。重賞即通用は難しいだろう。

・イクシード

イクイノックスの妹にあたる超良血馬。キャリア3戦2勝と順調な歩みを見せているが、ここは実績不足がネックになりそうだ。阪神開催の過去10年のローズSにおいて、関西圏の経験がない関東馬は【0.1.2.11】。これまで戦ってきた相手も強力とは言えず、クラシック戦線を使われてきた馬との比較で信頼度は落ちる。

・エンネ

3月デビューから強行軍で臨んだオークス。短期間の連続関東遠征など厳しい条件目白押しのなかで、勝ち馬と0秒3差は立派と言えるだろう。阪神開催の過去10年のローズSにおいて、オークスで上がり3F最速だった馬は【2.1.0.2】。巻き返しを警戒したい1頭だ。

・スウィートハピネス

春の牝馬クラシック戦線は13→5着。桜花賞は案外な結果だったが、オークスで阪神JF4着の底力を証明した形となった。過去の戦績から平坦巧者を想像してしまうところだが、急坂の3戦はすべてGI。近走より楽なメンバーに替わるここは何らかの印が必要か。

・スマートプリエール

芝1800mは【2.0.2.1】とほとんど大崩れなし。とはいえ走破時計は平凡で、オール野芝の9月阪神芝1800mでは適性がマッチしない可能性が高そうだ。

・タイセイボーグ

チューリップ賞後に骨折が発覚し、今回が秋初戦。本来なら叩き台と捉えたいところだが、中間のWコース追い切りは6F76秒台の猛ラップ。これを仕上がり良好とみるか、インディチャンプの血ゆえ短距離適性が強くなったとみるか……判断は難しい。本命は打てないが、勝ち切らないゾーンにも置けない。そんな評価としたい。

・ナムラコスモス

前走中京記念は15着と大敗。全2勝が直線平坦コースと現状は平坦巧者の印象があり、一変まではどうか。

・ファストフォワード

未勝利戦→1勝クラスといずれも牝馬限定戦での勝利。使われつつ良くなってきたが、重賞即通用を感じさせるパフォーマンスとは言い難く苦戦が予想される。

・ミリタリータトゥー

こちらも牝馬限定戦を連勝中の馬。底を見せていない戦績ではあるが勝ち方にインパクトはなく、重賞のメンバー相手では分が悪いだろう。

・モンローウォーク

無傷の3連勝で臨む重賞の舞台。夏競馬連戦後の一戦だが、約2カ月のレース間隔があればリカバリー期間としては十分だろう。滞在競馬の北海道シリーズを経て本格的な栗東調教で迎える今回、坂路とWコースでの追い切りを複数消化。オール野芝の新潟で上がり3F33秒台の脚を使える瞬発力も含め、大崩れは考えにくい。

・レイクラシック

デビューから一貫して2000m以上を使われてきた馬。初の1800m戦かつ左回りに良績が集中している点から強調材料は乏しい。

Winsightより一部編集・転載(2026年9月10日 18:00公開の記事

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■著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
馬柱の隅々まで徹底分析を行い、確かな精度で軸馬・妙味馬を抽出する「馬柱探偵」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

izukawaya