キャロライン・ウォズニアッキが引退 努力で夢を実現「出身や肌の色、体格に関係なく」

元女子テニス世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ選手が引退した。現役最後の大会と決めて臨んだ全豪オープンテニスの女子シングルス3回戦で、オンス・ジャバー選手に5-7、6-3、5-7で敗れコートを去った。

試合後には涙ぐむ様子も見られたが、会見では「フルセットを戦い、全力を尽くし、最後はフォアハンドのミスで終えました。これらは全て、キャリアを通じて取り組んできたことです」とユーモアも交えながら語った

努力でデンマークのテニスを変えた勤勉の人

2018年に全豪オープンで悲願の4大大会(グランドスラム)初優勝を果たし、世界ランク1位とグランドスラム制覇の両方を達成したウォズニアッキ選手は、デンマーク出身で最も世界的な成功を収めたテニス選手だ。

大会前にウォズニアッキ選手を特集したオーストラリア版ESPNは、「ウォズニアッキ以前に『デンマークのテニス』というのは矛盾した言葉だった」と、同国が決してテニス大国でなかった点を強調した。

現在ではジュニアの世界ランキングで上位にデンマーク人選手がランクインしている。ウォズニアッキ選手に憧れ、その背中を追いかけてきた世代が着実に成長してきた

(c)Getty Images

ウォズニアッキ選手は試合後の会見で「子供のころ、夢を見ました」と少女時代を回想しながら語った。

「グランドスラムで優勝したかった。世界ランク1位にもなりたかった。みんなは小さな国から出てきてクレイジーなやつだと思っていたけど、それを私は実現させました。そのために私は毎日、一生懸命に努力しました。そのことを私は誇りに思っています」

勤勉であること。それは大会前に彼女が自分の最も誇れる部分として挙げていたポイントでもある。

私が最も誇りに思っているのは、決して怠けなかったことです。すべての練習に真剣に取り組んできましたし、参加した大会では常にベストを尽くして勝利しようとしました。ハードワークするテニス選手だったと記憶してもらいたいし、いい人だったと皆さんの思い出に残りたいですね」

最後の会見でもウォズニアッキ選手は「夢に向かって努力すること」の大切さを口にした。

私が学んだことは、出身や肌の色、背が高いか低いか、身体が大きいか小さいかに関係なく、夢に向かって努力すれば何でも可能だということです

ウォズニアッキの引退を選手たちも惜しむ

ウォズニアッキ選手の引退にテニス界からは多くのコメントが寄せられている。

最後の試合で対戦したジャバー選手はツイッターを更新して「今日、あなたと同じコートに立てたことは光栄です。あなたの闘志はいつも私を奮い立たせてくれました。人生の次の章での幸運をお祈りしています」とウォズニアッキ選手にメッセージを送った。

同じ日に試合があったセリーナ・ウィリアムズ選手は、試合後の会見でコメントを求められると「私は感情的になっています。キャロラインのことにはコメントできません。泣いてしまうから。彼女は私の親友です」と別れを惜しんだ。

ノバク・ジョコビッチ選手は、デンマークの女子選手として初めてWTAツアーのシングルスタイトルを獲得したウォズニアッキ選手について「偉大な遺産を残した」と話した。

「彼女は偉大なチャンピオンであり、長年の友人でもあるので引退するのを見るのは悲しい」

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