「東京マラソンだから」と特別にやってきたことはない
大会2日前の記者会見に登壇した海外勢は、2時間02分をゴールタイムに設定して走ることを公言した。そんなとてつもないタイムを見ても大迫選手は揺るがない。
「自分のペースでしっかりと走れればいいと思っています。彼らが速ければ速いで見送るし、条件によっていいペースだったら付いていきます」
この大会に向けて積んできた練習には「自信がある」とした。ケニアに2カ月半行ってトレーニングしてきた。ケニアでもやることは変わらなかったというが、標高の高いところで練習パートナーを付けて、今までどおりにいい練習を積んだという。
「コンディションの作り方にこれまでとの差はない。気持ちとしても、今までも高いモチベーションを維持してきたので、このレースだからと特別にやってきたことはないです」
ラストチャンスを勝ち取るために2月22日に帰国。新しい自分を発見するためにも、「シンプルにやってきた」とこの日語った。記者の質問に対しても、「難しくトレーニングしているということではないです」と自然体を強調するコメントが続く。
それでもケニアでの手応えはある。練習内容は変わらなかったが、ハイレベルな練習パートナーがいて、彼ら以上に走り込めたんだということが自信になったと感じている。
「僕のアプリでも発言していることですが、自分のモチベーションはMGCで3位となったことなんです。アメリカに移住したのもロンドン五輪を逃したことが僕の背中を押してくれた。自分を動かすモチベーションとしてすべての経験値を使っている」
いつもと同じく「誰よりも速く走ることに集中する」
自分自身が記録した日本記録がターゲットとなることも、軽く受けこなす。いつもの大会と同じように、誰よりも速く走ることに集中したいという。
「設定タイムというよりは、僕の記録でもあるし、練習の感じから見ても、もちろんそのときの気象条件もありますが、不可能ではない。最近の国内陸上界の流れからしても、誰が破ってもおかしくないタイムなので、僕も緊張感をもって臨みたいです」
記者会見で目標タイムの書き込みボードを求められた大迫選手の回答は「2時間??分??秒」。もちろんこれはいつもの大迫スタイルだ。
「僕のアプリの中でも同じようにハテナハテナにしています。いつも言っているように、これは自分との戦いなんです。当日の気象条件によって違ってきますが、なるべくトップ争いにからめるようなレースをしたいということでハテナにしました」
この日の記者会見で大迫選手は、「僕らが熱い走りをすることで、現在困難な中国の人たちに元気を与えられたら」と、エールを送ることを忘れなかった。
≪山口和幸≫
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