世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響を受け、国際スケート連盟(ISU)はカナダ・モントリオールで予定していたフィギュアスケート世界選手権を中止すると発表した。
会場があるケベック州からの通達を受けたISUは、ウイルス拡散に関する当局の立場を尊重し、カナダスケート連盟とともに選手、コーチ、役員、ボランティア、観客の健康と安全に尽力すると声明を発表した。
ネイサン・チェンは「親しい人たちのことを心配」
大会の中止を受けて男子シングルのネイサン・チェン選手が、米国NBCスポーツの電話インタビューに応じた。
大会連覇を懸けて羽生結弦選手との対決に燃えていたチェン選手だが、新型コロナウイルス感染拡大を危惧し、今回の決定を受け入れている。
「このウイルスが世界中で急速に広まっていることを考えると、これは間違いなくみんなにとって正しい行動だ」
チェン選手は「中止の決定が下される前から、私は親しい人たちのことを心配していました」と続ける。
「コーチのラファエルは旅行が多いので心配でした。最終的に彼らが家で過ごし、このウイルスの拡散を防ぐことができるなら嬉しいです」
ISUは代替開催について話し合うとしているが、シーズンが通常終了する4月から数週間以内の開催は考えにくく、もし開催できたとしても2020年10月より早い時期にはならないだろうとの見通しも示した。
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