新型コロナウイルスの影響により今夏から1年程度の延期になった東京五輪。米国NBCスポーツは改めて来年の開催地・日本に注目し、日本で史上最も五輪で活躍した6人の選手を特集した。
記事では「2016年のリオ五輪と2018年の平昌五輪で日本は、1大会でのメダル獲得数の自己記録を更新した」と解説。その歴史のなかでも特に輝かしい功績を残した選手たちを紹介している。
羽生結弦(男子フィギュアスケート)
男子フィギャアスケートで2大会連続金メダルを獲得した羽生結弦選手について、記事では「史上最も偉大なフィギュアスケート選手として広く認められている。2014年と2018年の五輪で優勝した羽生選手は、1952年のディック・バトン選手以来となる連覇を果たした」と活躍を讃える。
伊調馨(女子レスリング)
リオ五輪で夏季五輪初の女子選手による4大会連続金メダルを獲得した伊調馨選手。男子でもマイケル・フェルプスさん、カール・ルイスさん、アル・オーターさん、ベン・エインズリーさん、パウル・エルブストロームさんしか達成者がいない。
伊調選手が2003年5月の試合から2016年1月まで13年間、189試合で連勝を続けたことにも触れ、その間に世界選手権を10度制したと長く女子レスリングの第一人者として活躍したキャリアを紹介した。
加藤沢男(男子体操)
加藤沢男さんは体操男子代表で1968年のメキシコ、1972年のミュンヘン、1976年のモントリオールに3大会連続出場。
団体総合3連覇に貢献しメキシコとミュンヘンでは個人総合でも優勝した。金メダル獲得数8個は日本人最多。
北島康介(男子競泳)
北島康介さんは2004年と2008年の大会で平泳ぎ100メートル、200メートルを制し、五輪4回出場で合計7個のメダルを獲得した。
記事では「史上最高の平泳ぎ選手。日本での知名度も高く、引退後は日本のメディアで活躍し、2018年の水泳選手権を取材した」としている。
野村忠宏(男子柔道)
柔道家で唯一、五輪3連覇を達成した。1996年、2000年、2004年に男子60キロ級で優勝。ミュンヘン五輪金メダルの野村豊和さんを叔父に持ち、父の野村基次さんは五輪金メダリストを育てたこともある柔道一家の出身。
日本は柔道の母国として五輪でも総メダル数84個、金メダル39個と最も成功した国になっている。
内村航平(男子体操)
2009年から2016年まで五輪と世界選手権のすべてのタイトルを獲得。一時期は同世代の選手が大会に出場しても2位争いまでしかできなかったと圧倒的な活躍を紹介。男子体操に一時代を築き上げた功績から“キング”と呼ばれた。
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