【競馬】根岸S レッドルゼルら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

今週から第1回東京開催がスタート。今回は1回東京最終日に控えるGI・フェブラリーSに向けての重要な前哨戦、根岸Sの有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン」として調整面から狙える穴馬もご紹介。

このコラムがみなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。

◆今年の根岸S上位人気は不安だらけ 人気薄の差し・追込がここでハマる

■レッドルゼル

【中間調整】12月13日のカペラSで2着に入った後は、根岸Sを念頭にいったんグリーンウッドへ移動させケアを施された。目立った疲れがなかったことから予定通り年明け1月5日に栗東へ帰還。コースを流す調整でうまく力みを取ってやり、1月11日に坂路15-15を出したのが中間の初時計だった。そして14日に坂路4F51秒9(馬なり)、1週前の20日に4F51秒7(一杯)と好時計を連発している。グリーンウッドとの連携がうまくいったようで、緩みなくそれでいて気負い過ぎずのいい状態に仕上がった。

【最終追い切り】助手騎乗、栗東坂路単走。1週前に目一杯追われたのが実質の最終追いで、単走で終いだけ重点の内容だった。カーブを曲がり終えて登坂開始するあたりで、機敏に手前を替えられたあたり馬の内面が“実戦モード”にしっかりシフトチェンジできているよう。時計にそこまでの派手さはないが、ブレなく最後まで走り切れていた。

【見解】これまで崩れたレースは中2週、中3週で間隔が詰まると良くない馬。今回は2着だった前走・カペラSと同様の中6週で、グリーンウッドを挟んで気分を1回ほぐしてやっての再調整が実にうまく進んでいる印象だ。力をフルに出し切れる状態と言っていい。

総合評価「S」

■タイムフライヤー

【中間調整】チャンピオンズCで8着に入った後、選定されていた東京大賞典は回避し年明けのフェブラリーSを見据え、2021年初戦に根岸Sを設定。山元トレセンから1月上旬に栗東へ戻り、初時計だった14日の坂路追いでラスト2F12秒8-12秒5とさっそく素軽い動きを披露した。短期放牧でリフレッシュした効果は大きそうだ。1週前はクリストフ・ルメール騎手を背にウッドコースで実戦想定の3頭併せ。時計はそこまで派手ではなかったが、ある程度気持ちを乗せることはできたようだ。

【最終追い切り】栗東坂路で併せ馬。恒例となりつつある火曜日追いで準オープン馬にアオられ加減ではあったが、迫られても慌てず自身のリズムを保って渋太く併入に持ち込んだ。

【見解】過去4走はウッドコースで最終追いをかけ勝利、勝利、5着、8着。しかし最初の2勝は函館ウッド、札幌ダートであとの2回が栗東CWだった。肉体への負担はやはり前者が軽くて済むし、輸送もなかった。近2走の敗因が一概にCW追いのせいと言い切れないが、陣営なりに考えて今回坂路追いにスイッチしてきたようだ。奏功の可能性は考えたい。ただし、やはりどうしても先を見据えているため攻めの徹底度という点では物足りなさは感じるところだ。

総合評価「B」

■アルクトス

【中間調整】チャンピオンズCで9着に入った後、放牧。回復次第でフェブラリーSへ直行の可能性もあったようだが、昨年フェブラリーS南部杯以来の直行で力を出し切れなかった経緯があり、根岸Sを使うことに。幸いしっかり回復したようで、1月11日の初時計以来美浦で順調に時計を重ねている。ただし動きそのものはやや精彩を欠き、14日の坂路追いでは終いに手応えを失い、21日のウッド追いでは序盤景気よく進んだものの最後は失速とチグハグな走りが目立っていた。

【最終追い切り】田辺裕信騎手が騎乗し美浦坂路で併せ馬。外に1頭、内に2頭という実戦想定の4頭併せで、直線に向くと左右のプレッシャーもなんの、力強く抜け出してみせた。若干だけ反応に鈍さを感じさせたが、1週前に比べれば大幅に改善と言っていい。

【見解】最終追いはさすがに脚力の違いを見せ貫禄の動き。ただし中間調整の動きはお世辞にもいいとは言えるものではなく、やはり“前哨戦仕様”の仕上げと思えてしまう。条件はベストだけに底力でなんとかしそうではあるが、全幅の信頼までは置きづらいところ。

総合評価「B」

■プラスワン! スマートセラヴィー

【中間調整】12月27日のギャラクシーSで3着。その後は在厩で根岸Sを目標に据え、調整が続けられてきた。年明けから順調に14-14を3本消化。1月14日が中間初の併せ馬だったがここで素軽く相手をアオり、連戦の疲れがないことをアピールしている。1週前追いは栗東坂路で準オープン馬を追走。手応えで圧倒し、あっさり抜き去った後はセーブする余裕もあったが時計は4F51秒8(馬なり)と秀逸なものだった。

【最終追い切り】北村友一騎手が跨り栗東坂路でオープン馬パンサラッサと併せられた。周囲に馬が多く、混雑した時間帯で走りにくさは少なからずあったはずだが慌てることなくラチをガイドビーコンに見立てるクレバーさから、冷静に集中して走れていた。後方から相手が目一杯追われて迫ってきたが、こちらは“おいでおいで”の手応えのまま併入。この日は4F全体が51秒7で、終い2F12秒5-12秒2(馬なり)と見事な加速ラップだった。ポリトラックで流した前走時の最終追いと比較し、攻め強化されている点も好感。

【見解】休み明けを3戦使われてきたが続けて馬体重を増やしているように、使い減りはなく目下充実一途という感がある。稽古では前向きさと粘りの両方で高いレベルにあることをしっかりアピールできていた。ここ3戦を見ると稽古の良さが実戦でしっかり活かせるようになってきたようだし、今回初の重賞挑戦でもチャンス十分だろう。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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