【競馬】根岸S 今年の上位人気は不安だらけ 人気薄の差し・追込がここでハマる

今週は東で根岸S、西でシルクロードSのGIIIが2鞍。過去10年、1番人気の成績は根岸Sが【3-3-0-4】、シルクロードSは【3-1-0-6】と、やや根岸Sのほうが固め。番組が少ないダート短距離重賞だけに、GI・フェブラリーSを見据えた有力馬が根岸Sに出走してくるだけに、順調な決着になるのは当然と言える。

とくに、1着馬にフェブラリーSの優先出走権が与えられるようになった2014年以降は、根岸S上位馬が本番でも上位人気に支持され、2020年のモズアスコット、2018年のノンコノユメ、2016年のモーニンが、そのまま本番も勝利。今や根岸Sは、フェブラリーSへの主要ステップレースという位置付けだ。

しかし、今年は例年とはいささか様相が異なる。人気を担うのは、重賞2戦目の前走カペラSで2着に入ったレッドルゼル、昨夏のエルムS勝利もその後は武蔵野S5着、チャンピオンズC8着と精鋭を欠くタイムフライヤー、昨秋のマイルCS南部杯覇者だがチャンピオンズCで9着惨敗のアルクトス、2年前のマイルCS優勝馬でダート初参戦のステルヴィオと、どこか頼りないメンバー構成だ。

今年の根岸Sには波乱の匂いがプンプンと漂う。

◆根岸SでC.ルメール×タイムフライヤーに立ちはだかる【0-1-1-22】の数字

■今まで差し・追込届かずの馬が、ここでハマる

では根岸Sでは、どんな馬が穴を開けているのか。ここで過去10年の根岸Sにおける上がり3Fの順位を着別度数で見てみると、

上がり1位が【6-1-2-2】で最多で、続いて上がり2位は【2-2-4-3】、上がり3位は【2-1-1-5】。上がり4位以下は勝ち星がなく、いかに上がり3Fの末脚が重要なのかが見て取れる。

上がり1位で馬券に絡んだ馬を見ると、昨年9人気3着のスマートアヴァロン、2018年6人気1着のノンコノユメ、2014年5人気3着のシルクフォーチュン、2013年5人気1着のメイショウマシュウと、中穴馬の台頭が目を引く。ちなみに、上がり3F1位で馬券に絡んだ9頭のうち、4角10番手以内だった馬はわずか2頭。ほか7頭は4角10番手以下という差し・追込馬だった。

スマートアヴァロンは前年秋のオープン特別で2、2、3着と惜敗続きで、根岸Sでは9番人気の低評価だったが、上がり最速の34秒6の末脚を繰り出して3着。ノンコノユメは2年前の帝王賞で2着の後、差し届かずで掲示板止まりの競馬を続け、根岸Sは6番人気に甘んじたが、いつもの後方待機策で差し切りV。シルクフォーチュンも上がり最速の競馬で善戦続き、メイショウマシュウはオープン特別で上がり最速も2、3着までと、善戦止まりの競馬を続けていた。

つまり狙いは差し・追込馬。しかも、今までレースの格や距離で届かなかった馬が、根岸Sのペースや舞台でハマる、というパターンが多い。

本来、前有利となる東京ダート1400mの舞台だが、根岸Sに限っては差し・追込がよく届く。暮れのカペラSをはじめ、ダート1200~1400mを主戦場とする馬の参戦が多く、そのため前傾ラップとなって逃げ・先行馬の末脚が鈍るということだろう。

■今年の差し・追込馬には人気薄がズラリ

ここで狙ってみたいのが次の差し・追込馬3頭。

ワンダーリーデルは近走、上がり3位以内の末脚を繰り出しているが、掲示板止まり。脚抜きのいい馬場だったとはいえ、昨秋のマイルCS南部杯では、上がり3F34秒2という芝並みの末脚を繰り出し5着に入った。昨年の根岸Sは8着だったが、条件的には合う。

重賞初挑戦のデザートストームは、前走、オープン特別のギャラクシーSを上がり3F35秒6の最速で差し切りV。2走前のオータムリーフSは前有利の展開を唯一、上がり3F35秒5の最速を繰り出し3着と健闘しており、近2戦の末脚は目を引く。

最後に、前走芝のオープン特別・カーバンクルSから挑むダイメイフジ。上がり最速はしばらく計時していないが、3走前のカペラSでは4角10番手から追い込んで4着に健闘した。上がり3Fはレッドルゼルが計時した35秒4と、わずか0秒1差の35秒5なら上出来。あの競馬が再現できれば面白い。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、盲点となる穴馬の発掘を追求し続けている。

twitterアカウントはこちら⇒『SPREAD』編集長・山田

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