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【MLB】前田健太、3失点で今季初黒星 粘投も“らしからぬミス”が致命傷に

【MLB】前田健太、3失点で今季初黒星 粘投も“らしからぬミス”が致命傷に
今季初黒星を喫したツインズ・前田健太(2021年4月14日)(C)Getty Images

ミネソタ・ツインズ前田健太投手は14日(日本時間15日)、本拠地で行われたボストン・レッドソックスとのダブルヘッダー第1試合で今季3度目の先発。5回途中7安打3失点、2四球5奪三振で今季初黒星を喫した。防御率は2.45。チームは2-3で敗れて4連敗となった。

【動画】守備の名手が“らしからぬミス” 前田健太の珍しい送球エラー

■気温3度の影響か、変化球のコントロールに狂い

前田らしからぬプレーが勝負を分けた。初回を無失点で切り抜け、迎えた2回。先制点を許し、なお無死一、二塁のピンチ。ここで相手ベンチは、送りバントを選択。転がったボールに反応し、マウンドを駆け下りた前田は三塁封殺を狙ったが、送球が逸れて2点目を献上してしまった。

前田は試合後、「上手く握れずにそのまま投げてしまった」と悔やみ、米地元紙「スター・トリビューン」もこのプレーについて「前田、高価なエラー」と報じた。

日本ではゴールデングラブ賞に5度選ばれ、メジャー移籍後も守備には定評があった名手のまさかのミス。この回、さらに1点を奪われてしまい、3失点。結果的にこの回が勝負を分けた。前田は3、4回を無失点で抑えたが、5回1死三塁の状況で交代を告げられ、本拠地初登板を飾ることはできなかった。

不運もあった。ミネソタは前日、小雪が舞う天候。この日もデーゲームながら試合開始時の気温は約3度。「こんな寒さの中で投げたことがないので、影響があったかどうかも分からない」と話したが、寒さで指先の感覚に狂いが生じたのか、スライダー、カーブなどの変化球をうまくコントロールできなかった。

■「良かった」フォームシームに手ごたえ

また、試合前にはチームメイトのシモンズが新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、負傷者リスト入りした。球団が濃厚接触者の判別に追われるなど、落ち着かない中で迎えたマウンドだった。

しかし、光明も見えた。「フォーシームはかなり良かった」と本人が振り返ったように、速球に勢いがあったことは確か。好調レッドソックス打線から86球で20回の空振りを奪ったことは、今後に生かせるはず。

11日に33歳の誕生日を迎えた前田。自身のツイッターで「素晴らしい1年になるように努力したい」と記していたように、今後の巻き返しに期待だ。

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文・SPREAD編集部