【ヴィクトリアマイル/穴馬アナライズ】サウンドキアラの「リピーター」人気に疑問、狙いは10番人気以下の盲点

春の東京GI連続開催2週目となる今週末は、古牝馬GI・ヴィクトリアマイルが行われる。

過去10年、2013・14年のヴィルシーナ、15・16年のストレイトガールなどの連覇が目立ち、2012年に優勝し、翌13年に12番人気2着と激走のホエールキャプチャなど、いわゆる「リピーター」が好成績を収めているレースだ。

今年のメンバーのうち、昨年の出走馬はサウンドキアラ、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤの3頭だが、昨年2着だったサウンドキアラが穴人気になるのもうなづける。しかし、「リピーター」だからといって飛びつくのは早計だ。

■「リピーター」ではなく「実績馬の巻き返し」

過去にリピート実績のあった馬たちの傾向を見ると、実際はGI常連馬が多いことがわかる。例えば2019年に11番人気3着で波乱を呼んだクロコスミアはそれまでに2年連続でエリザベス女王杯2着の実績があり、14年に11番人気で優勝したヴィルシーナは前年の覇者であり牝馬三冠すべてで2着。前述の2013年ホエールキャプチャも前年覇者として臨み、その他にも再三のGI好走歴があった。

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このことから「リピーター」というよりも「実績馬の巻き返し」が表現として適切と言える。ではどのようなタイプが買いなのか。まずは過去のヴィクトリアマイルにおいて、単勝10倍以上で好走した馬のタイプを分析してみる。

18年3着のレッドアヴァンセや17年優勝のアドマイヤリードは、2走前に1600万下条件を勝ったばかりで阪神牝馬S2着でヴィクトリアマイルへ。実績面で軽視されたが、本番も連続好走をした。

3連単2000万馬券が飛び出た18年は、12番人気のケイアイエレガントが2着。前走・京都牝馬Sを制していたものの、そこで9番人気と人気薄の激走と見なされ、高配当の一躍を担った。

そもそも、古牝馬限定GIは春のヴィクトリアマイルと、秋のエリザベス女王杯の2レースのみのため、力関係が比較しづらく、成長と調子でトップクラスと渡り合えるレベルにある馬も、本番では盲点となってしまうということだろう。

つまりヴィクトリアマイル攻略のカギは、じつにシンプルに「近走好調」というキーワードになる。

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■「近走好調」に当てはまる人気の盲点

サウンドキアラは昨年、京都金杯、京都牝馬S、阪神牝馬Sと重賞3連勝でヴィクトリアマイルに駒を進め、勢いままにアーモンドアイの2着と好走した。しかしその後は、精鋭を欠き、近走は復調の気配を見せているものの、絶好調だった昨年とは雲泥の差と言っていい。

であれば注目したいのはテルツェットだ。3戦目の村上特別から前走のダービー卿CTまで土つかずの4連勝で重賞ウィナーの仲間入り。出走メンバー中で最も「近走好調」に当てはまる馬であり、ある程度の支持を集めたとしても軽視はできない。

穴っぽいところで推したいのがランブリングアレーディアンドル。前者は前走、不良馬場の中山牝馬Sを制しことで評価は低いが、2走前の愛知杯では勝ち馬のマジックキャッスルからタイム差なしの2着。人気ほど上位との差はないと見る。後者は2走前から左側だけチークピーシーズをつけ、3着、1着と好走中で不気味な存在だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、盲点となる穴馬の発掘を追求し続けている。


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