【ラグビー】日本代表、ティア1の実力証明へ ライオンズとの歴史的一戦が持つ意義とは

ライオンズ戦に向けて調整を行う日本代表・田村優(2021年6月25日)(C)Getty Images

欧州に遠征中のラグビー日本代表が26日、スコットランドのエディンバラでワールドカップ日本大会後初のテストマッチに臨む。対戦相手は夢のスター軍団、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(BIライオンズ)だ。この試合の持つ意義や楽しみ方について検証してみたい。

◆歴史的な「日本代表vs.ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」戦、26日当日の中継/放送/配信等の視聴方法

■2023WCへ向けて、ティア1としてのプライドを示す遠征

日本代表にとって今回の遠征は、2年後に迫ったワールドカップ・フランス大会へ向けた実質的なスタートとなる。ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフも、「これがワールドカップへの出発点となる」と、はっきりと言い切っている。

しかし、それだけではない。キャプテンのリーチ・マイケルは、「ティア1としてのプライドを示す遠征」と出発前に繰り返しコメントした。

ワールドラグビーにおけるティア1は「強豪国」を指す。具体的には、欧州シックスネーション6カ国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、フランス、イタリア)と南半球の4カ国(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン)の10カ国だった。

そこに昨年、11番目の国として日本代表が加わった。ラガーマンにとって、ティア1入りが持つ意味は重い。欧州のファンの前で無様な試合は見せられない。

■4年に一度結成される、南半球遠征用のドリームチーム

対戦相手のBIライオンズは、4年に一度結成されるオールスターチーム。イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの4チームから主力選手が選抜されるだけに注目度も高い。メンバーに選ばれて赤いジャージを着ることは、イギリス、アイルランドの選手にとっては大変な名誉だ。

チームのルーツは1888年に遡る。第1回ワールドカップが1987年だから、100年も歴史が古い。活動の形態は少しずつ変化してきたが、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカへの遠征チームとして結成されるのが基本だ。今年はジャパン戦の後、南アへ遠征するが、4年前はニュージーランドだった。

BIライオンズは、南アで強豪クラブと4試合、A代表と5試合した後、ワールドカップ王者の南アフリカ代表“スプリングボックス”とテストマッチ3試合を行う。2013年、2017年に続いて3回連続でチームを率いるウォーレン・ガットランドHCは、「ワールドカップ・チャンピオンに勝てるチームだ」と自信を漲らせている。

■キラ星のBIライオンズに挑む、実績のジャパン

今年のBIライオンズのメンバーは特に豪華だ。キャプテンはキャップ148を誇るウェールズのプライド、アラン・ウィン・ジョーンズ(FL)。そのほか、WCジャパン大会でトライ王となったジョシュ・アダムス(WTB)、イングランドの主将、オーウェン・ファレル(SO/CTB)、シックスネーションズのMVP、ハミッシュ・ワトソン(FL)、スピーディーな動きが印象的なコナー・マレー(SH)など、まさにドリームチームと呼ぶにふさわしい。

一方、BIライオンズに挑むかたちのジャパンは、2019年のメンバーが中心となる。リーチ(FL)のほか、田村優(SO)、中村亮土(CTB)、稲垣啓太(PR)、山中亮平(FB)、アマナキ・レレイ・マフィ(NO8)など、ONE TEAMの戦士たちがスターターとして顔をそろえた。

また、フランスで活躍した松島幸太朗、ハイランダーズに所属しスーパーラグビー アオテアロアで新人王を獲得した姫野和樹もチームに合流。現時点ではベストの布陣といえるだろう。

新戦力としては、シオサイア・フィフィタの体格を生かした突破に期待したい。天理大を初の優勝に導いた立役者で、壮行試合となったサンウルブズ戦で途中出場ながら代表デビューを果たした。個人的にはセンターでのプレーを見たいが、ウイングでの先発出場が発表されている。ポスト福岡堅樹としても期待がかかる。


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