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【MLB】大谷翔平、復調予感の大飛球 MLB公式のMVP予想は「ゲレーロJr.がオオタニを超えることはない」

【MLB】大谷翔平、復調予感の大飛球 MLB公式のMVP予想は「ゲレーロJr.がオオタニを超えることはない」
エンゼルス・大谷翔平(C)ロイター

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平投手が20日(日本時間21日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのヒューストン・アストロズ戦に「3番DH」で先発出場し、4打数無安打に終わった。2試合連続ノーヒットで打率は.255となった。

本塁打王争いではサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)が46号本塁打を放ち、トップのブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に並んだ。大谷は9試合連続ノーアーチで44本のままとなっている。試合はエンゼルスが0-10で敗れ、4連敗となった。

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■フェンス手前で失速

大歓声がタメ息に変わった。大谷の第4打席。相手の救援左腕レイリーの初球を捉えると、打球は快音を残してセンター方向へ。本塁打を確信した観客は総立ちとなり、打球の行方を見守ったが、あと一歩で失速。中飛に終わった。

ただ、打球速度105マイル(約168.9キロ)、飛距離386フィート(約117.6メートル)を記録した一撃は“大谷らしさ”があり、復調を感じさせるものだった。

大谷はこの日、第1打席一ゴロ、第2打席は遊ゴロ、第3打席は空振り三振に倒れており、第4打席の中飛も含めて2試合連続の無安打に終わった。それでも、復活のカギと言われてきた中堅方向への打球が出たことは光明だ。

前日の会見では「単純に見極めが厳しいゾーンに投げられている。」と自身への徹底マークを認識しながらも、「自分の成長のためだと思って工夫しながら頑張りたい」と話していたが、その言葉通り最終打席でコースに逆らわない打撃を見せたことは今後につながりそうだ。

■攻守両面での活躍を評価

また、MLB公式サイトは恒例のMVP予想記事を掲載。「MLB.com」の専門家による投票結果を公表したが、ア・リーグの1位は8月と変わらず大谷翔平で、2位はゲレーロJr.、3位にはゲレーロjr.の同僚、マーカス・セミエンが入った。

大谷とゲレーロJr.の差は8月と比べて縮まったが、スランプに陥っても本塁打王の座を明け渡しても「オオタニが依然有力」とし、44本塁打、23盗塁、OPS+(154)、ERA+(135)、奪三振率(28.9%)などの成績を列挙した上で、攻守両面での貢献を評価。「彼の影響力は計り知れない。ベーブ・ルースを含め、メジャーの歴史上で誰一人、やったことが無いことを彼はしている。」と結んでいる。

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ゲレーロJr.に関しては、「通常のシーズンであればMVPだろう」と記し、三冠王を射程に捉える数字を挙げて称賛。ただ、「ゲレーロJr.にとって不幸なことだが、これは典型的なシーズンでもなければ、典型的なMVPレースでもない。オオタニの前例のないパフォーマンスが、ブルージェイズの若きスラッガーを凌駕することになる」とし、大谷のパフォーマンスを超えるのは困難との見方を示した。

なお、ナ・リーグは1位がブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)、2位フェルナンド・タティスJr.(サンディエゴ・パドレス)、3位フアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)となっている。

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文・SPREAD編集部