【MLB】ライナー性の打球を飛ばすもノーアーチの大谷翔平、米紙はオーナーのチーム運営を疑問視

エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地アーリントンでのテキサス・レンジャーズ戦に「2番DH」で先発出場。6試合連続ノーアーチで3打数無安打1四球だった。

本塁打王争いでは、サルバドール・ぺレスカンザスシティ・ロイヤルズ)が47号を放ち、一歩抜け出した。46本のブラディミール・ゲレーロJr.トロント・ブルージェイズ)、45本の大谷が追う展開となっている。なお、試合はエンゼルスが2-5で敗れた。

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■チームも元気なく散発4安打

大谷は第1打席、四球を選んで出塁。これで直近6試合の四球数は14となった。続く第2打席は遊直、第3打席は見逃し三振に倒れた。9回無死で迎えた第4打席は二直。結局、6試合ノーアーチで、47号を放ったペレスに2本差をつけられた。

チームも散発の4安打に終わり、米地元紙「オレンジカウンティレジスター」は、「エンゼルスはシーズン最後の遠征となるレンジャーズ戦で打線が沈黙した」と、活気の薄れたチームの貧打ぶりを嘆いた。

大谷も停滞するチームに引きずられたのか、快音は響かず。米放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」で解説を務めたマーク・グビザ解説者も「打てる球が来たが、打ち損じた」と、数少ない失投を仕留めることができなかったと指摘。本塁打王争いで後れをとった大谷の状態を心配していた。

ただ、遊直、二直とライナー性の当たりが2本飛び出したことは好材料で、試合後のマドン監督もさばさば。「オレンジカウンティレジスター」によると、同監督は「相手の守備、ポジショニングが良かった。我々は少し運が悪かった」と話し、レンジャーズの堅い守備、シフトに屈した一戦を振り返っていた。

■歴代GMの手腕にも批判の目

大谷を巡っては現在、プレー以外の部分がクローズアップされている。試合後の会見でエンゼルス残留意思を問われた際、「勝つことが一番大事」と発言。これが、勝てないエンゼルスからの移籍志願と捉えられ、波紋を呼んでいる。

米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、大谷の発言を受けて「ショウヘイ・オオタニがはっきりさせた。エンゼルスが変わるか、彼が出ていくかだ」という見出しでコラムを掲載。大谷のメッセージははっきりしていたと記し、退団を望んでいると言い切った。

その上で、記事はチームの問題点を指摘。特にオーナーであるアルトゥーロ・モレノ氏のチーム運営に疑問を投げかけ、同氏がかつて招聘したトニー・レーギンズGMを「まったくの素人」と指摘するなど、歴代GMの手腕を批判。大谷の「勝ちたい」という思いにこたえる気があるのかどうか、大谷自身もチームの姿勢に疑問を持っているとした。

FA取得を2年後に控える中で起こった今回の“騒動”。本人の真意がどこにあるのか不明だが、現地の論調は、チームが勝てる陣容を整えなければ大谷の流出を止めることは難しいという点でほぼ一致している。

マドン監督、ミナシアンGMは「移籍希望ではない」と話し、沈静化に躍起になっているが、本塁打王を争いやMVPレースに影響が出ないことを祈るばかりだ。

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文・SPREAD編集部


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