いまやレアル・マドリードの絶対的エースとなったカリム・ベンゼマ選手。実力は世界最高クラスと評され、レアルの最前線の格として君臨している。
今回はそんなベンゼマ選手の生い立ちや素顔に迫る。
出生からレアル・マドリード移籍まで
ベンゼマ選手は、フランスのリヨン郊外のブロンで、アルジェリア人の両親の元に誕生した。兄弟は8人いる。
9歳の時、当時所属していたSCブロンでの活躍が認められ、リヨンに引き抜かれる形で移籍。リヨンのU-16チームでは、1シーズンで38ゴールを奪う活躍を見せるなど、幼少期から高い得点能力の片鱗を覗かせていた。
ベンゼマ選手は2005年にリヨンでトップチームデビューを飾る。デビューはメス戦で後半77分からの交代出場だったが、この試合でベンゼマ選手はアシストをあげ、勝利に貢献。その5日後にはトップチームと3年間の契約を結んだ。
2006シーズンからはチームの主力となり、リヨンのリーグ6連覇に貢献。背番号を10に変更し迎えた2007シーズンは、チャンピオンズリーグで7試合に出場し、4得点を記録してリヨンのベスト16入りへ貢献した。
リーグ・アンでは自己最多の36試合に出場し20得点を挙げ得点王となり、リヨンのリーグ7連覇に貢献している。
2008シーズンもリーグ36試合に出場し2位タイの17得点を挙げる活躍をみせ、2013年まで契約を延長するなど、リヨンでの順風満帆なプロ生活を送った。
レアル・マドリードに移籍するも苦戦
リヨンでの活躍が認められると、3500万ユーロの移籍金でレアル・マドリード入団が決定。背番号は「11」が与えられる。この時ベンゼマ選手はまだ21歳だった。
2009年8月29日のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦でリーガ・エスパニョーラデビュー。入団したシーズンはリーグ戦27試合に出場して8得点をあげたが、徐々に同じポジションのゴンサロ・イグアイン選手にスタメンを奪われていった。
入団2年目の2010シーズンからは背番号を現在の「9」に変更。ファンに「今年は僕の年になるだろう」と約束するなど、活躍が期待された。
しかし寝坊や練習の怠慢などを繰り返し、当時の監督ジョゼ・モウリーニョ氏から叱責を受ける。リーグ戦でも第4節から第20節まで無得点など、不本意なシーズンを過ごした。
移籍の誘いを振り切りエースとして復活
2011シーズン前にはアーセナルFCやユヴェントスFCから獲得の意志を伝えられるが、レアル・マドリード残留を明言。
シーズン前に体重を8kg落として臨み、リーガ開幕前でゴールを決めた。リーガではともに自己最多となる34試合21得点を記録。
また、レアルのチャンピオンズリーグ準決勝進出、4年ぶりのリーガ制覇に貢献する等、正真正銘のエースであることを証明した。
2016年にはリーガ通算100得点、チャンピオンズリーグ通算50得点を記録。2017年9月21日、レアル・マドリードとの契約を2021年まで延長している。
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