イギリス、ヨーク競馬場で行われるインターナショナルステークス(GI)が現地時間8月21日15時35分(日本時間23時35分)に発走となる。
日本からはドゥレッツァ(牡4、美浦・尾関知人厩舎)の参戦が話題になっているが、R.ムーア騎手騎乗のシティオブトロイ(牡3、A.オブライエン厩舎)など、出走メンバーは一筋縄ではいかない強敵揃いとなっている。
日本での馬券発売が行われ、オッズ面では日本馬ドゥレッツァの評価が応援馬券も含め高くなっており、海外ブックメーカーのオッズと乖離が生まれている状況。ここでは今回買うべき馬を6頭ピックアップしていく。
■インターナショナルSで買うべき馬6頭
シティオブトロイ
現在、海外のあらゆるブックメーカーで1番人気の指示を集めているシティオブトロイ。英ダービーとエクリプスSを連勝しており、後者は当初「GIとはいえ6頭立ての恵まれたレースを勝っただけ」と軽視されていたが、この時2着に下したアルリファーが8月11日のベルリン大賞(GI)を5馬身差で快勝。必然的に「エクリプスSの覇者」であるこの馬に対する注目度も急上昇し、現在の評価の一因となっている。これまで10頭もの英ダービー馬を送り出してきたA.オブライエン調教師が「間違いなく最高の英ダービー馬」と評する実力の持ち主。
ザラケム
昨年4月に未勝利戦を勝ち、そこから怒涛の5連勝。獲得した重賞タイトルは今のところ今年4月の芝2000m・アルクール賞のみだが、3歳時をほぼ下積みに費やしていたことを思えば、今後はGIを含め更にタイトルを積み重ねる可能性は高いと言える。実際、初のGI挑戦となった前走のプリンスオブウェールズステークスでは、欧州産のディープインパクト産駒として有名なあのオーギュストロダンから4分の3馬身差の2着に善戦。この時に負かした相手の中には同期のGI4勝馬ブルーローズセンやドバイターフ3連覇の古豪ロードノースなどがおり、実力的には既に一線級。GIタイトルに手が届く日も近いだろう。
アンビエンテフレンドリー
前哨戦を制して臨んだ英ダービーにて、シティオブトロイに次ぐ2着に健闘した実績の持ち主。この走りに手ごたえを感じた陣営が10万ユーロ(約1624万円)もの追加登録料を支払い、約1カ月後の愛ダービーに参戦したのも「通用する」という確信があったからこそで、現地の競馬ファンもこの参戦に対し1番人気の評価を与えていた。結果的にこの愛ダービーでは勝ち馬から約1馬身遅れての3着に敗れ、数字の上では「6戦2勝、重賞未勝利」という戦績になってしまっているが、その実力は折り紙付き。勝利すればシティオブトロイに対して英ダービーのリベンジも果たせるこの舞台、陣営も「準備万端」と仕上がりに太鼓判を押している。
ブルーストッキング
7月にアスコットで行われる伝統の一戦「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」。2006年3着のハーツクライをはじめ、これまでに6頭の日本馬が参戦したもののいまだ勝利には至っていない一戦だが、それもそのはず、毎年のように年間最高クラスのレースレーティングが付けられるほど層の厚いメンバーが揃うことで有名なレース。「そこで2着に入った4歳牝馬」というだけで、ブルーストッキングが世界トップクラスの実力の持ち主であることは証明されたようなものだ。22日に開催される牝馬限定GI「ヨークシャーオークス」と両睨みの末、牡馬相手のこちらに出走してきたのも関係者の期待の現れ。前走時は60kg、その前は62.5kgを背負って好走していることを思えば今回の斤量59.5kgもむしろ「軽い方」だ。
カランダガン
芝マイルの新馬戦では3着に敗れたが、続くオールウェザー1900mの未勝利戦で10馬身差の大楽勝。といっても別に芝が駄目だったわけではなく、初戦の敗因を距離だと分析した陣営は以降芝路線を選択。フランス・ロンシャンで芝2100mと2200mのGIIIを制し、イギリス・アスコットで芝2390mのGIIを6馬身差で制覇。今回はこれらに比べると短い2000m戦となっているが、これまでの戦歴から見ても近走の躍進は確かな成長を感じさせるに十分な内容。これまで数々の名馬に騎乗してきたベテラン・パスキエ騎手も「ヨークの2000mもこなせると思う」と手ごたえを感じている様子だった。
ドゥレッツァ
今回のインターナショナルSはこれまで日本馬の遠征自体が2回しか無く、05年にゼンノロブロイが2着に善戦しているもののもう20年近く前の話。海外から見て「未知の日本馬」であり天皇賞・春で骨折を負ってからの復帰初戦、おまけに「主な勝ち鞍・菊花賞」という実績から昨今世界的に評価が低いステイヤーの烙印を押された今回のドゥレッツァは、海外のブックメーカーでは軒並み低評価に甘んじている。が、この馬が昨年6月の芝2000m・ホンコンJCT(2勝クラス)で見せた上がり3ハロン32秒7の末脚が、一介のステイヤーの域を超えたものであることは言わずもがな。人気馬が激しいマークを受けることになる海外競馬において「注目されていない状況」が持つ利点はそれだけでも効果絶大。あとはどれだけ自分の走りができるか次第だ。
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