プロ野球ドラフトが11日に行われる。高校BIG3とも言われている、小園健太(市和歌山)や風間球打(ノースアジア大明桜)、森木大智(高知)が1位指名される可能性が高い。
ここでは、『SPREAD』編集部が選んだドラフト上位指名候補選手を短評を含め紹介する。
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目次
■小園健太は競合する可能性も……
森木大智(もりき・だいち)
★★★★★
投手
右投右打
高知
184cm/87kg
短評
最速154キロのストレート、スライダー、カーブなどを巧みに操る本格派右腕。中学時代から素質を評価されていたが、高校3年間で一度も甲子園に出場することはできなかった。今夏の高知県大会決勝で明徳義塾を相手に8回4安打10奪三振、3失点と潜在能力の高さを見せた。ドラフトでは、1位指名される可能性が高い。
風間球打(かざま・きゅうた)
★★★★★
投手
右投左打
ノースアジア大明桜
183cm81kg
短評
MAX157キロのストレートを投じる世代屈指の剛腕投手。「全国デビュー」となった夏の甲子園、初戦の帯広農との試合では、9回7安打10奪三振、2失点の完投でチームを勝利に導いた。続く明徳義塾との2回戦では、最速152キロを記録するも、6回6安打8奪三振、2失点と振るわず、チームも敗戦。上位進出とはならなかったものの、奪三振率は10.80を誇るなど、甲子園でも素質の高さを各球団に大きくアピールしただけに1位の有力候補といえるだろう。
小園健太(こぞの・けんた)
★★★★★
投手
右投右打
市和歌山
185cm90kg
短評
しなやかなフォームから投げるストレートは最速152キロまで達し、スライダー、カット、ツーシーム、チェンジアップなどレベルの高い変化球を多彩に操る。今春のセンバツでは、2回戦で明豊に敗れはしたものの、2試合を投げ14回1失点、防御率0.64と12球団のスカウト陣に大きくアピールした。夏の和歌山県予選では、決勝で智弁和歌山に1-4と競り負けるも、4試合で22回5失点(防御率0.82)と完成度の高さを見せつけた。
達孝太(たつ・こうた)
★★★★☆
投手
右投右打
天理
194cm88kg
短評
長身から投じる角度のあるストレート(最速149キロ)、スライダー、カットなどを操る。今春のセンバツでは、26回を投げ、自責点僅かに3防御率1.00と安定した投球を披露した。特に2回戦で対戦した強打の健大高崎相手に9回2安打無失点の完封勝利を挙げるなど、スカウト陣に強烈なインパクトを残した。素材からも上位指名だろう。
阪口樂(さかぐち・うた)
★★★★☆
投手/外野手
右投左打
岐阜第一
187cm92kg
短評
高い身体能力を武器に広角に打ち分けられ、高校通算27本の本塁打を放つ長打が魅力。さらに夏の県大会では投手としても活躍し17回3失点、防御率1.59の成績を誇る二刀流。ポテンシャルからも上位で指名される可能性が高い。
前川右京(まえがわ・うきょう)
★★★★☆
外野手
左投左打
智弁学園
176cm88kg
短評
今夏の甲子園で準優勝に終わるも、個人としては22打数10安打2本塁打、7打点と大活躍。さらに出塁率も.571と選球眼の良さもアピールした。高校通算37本塁打と遠くまで飛ばせるのが持ち味。こちらもドラフト開始早々に指名されるではないだろうか。
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文・SPREAD編集部