【ゴルフ】渋野日向子の新スイング、「マン振り」にもぶれず進化を証明 「一球入魂」の精神で劇的V 三菱電機レディス

渋野日向子(C)Getty Images

女子プロゴルフツアー「樋口久子・三菱電機レディス」の最終日が10月31日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われ、渋野日向子ペ・ソンウとのプレーオフを制して今季2勝目、国内通算6勝目を挙げた。5バーディー、3ボギーの70で回り、通算9アンダーのトータル207。

2差リードを許したペ・ソンウを最終18番でとらえると、プレーオフ1ホール目でイーグルを奪い、決着をつけた。国内ツアーでも屈指の難コースを制し、前週の予選落ちの屈辱を吹き飛ばした。JLPGAなどが劇的優勝の様子を伝えている。

■プレーオフは3戦3勝の勝負強さ

ぺ・ソンウと並んで首位から出た渋野。首位が激しく入れ替わるマッチレースとなったが、終盤はぺ・ソンウが優勢。17番で2打差をつけられた。しかし、追い込まれたことで「もうイーグルしかない。スイッチを入れた」とギアアップ。最終18番は「1Wでマン振り。予想以上にボールが飛んでいた。第2打も7Wのフルショット」で2オンに成功。約7メートルのイーグルパットこそ外したが、しっかりバーディーを奪った。

一方のぺ・ソンウは約1メートルのウイニングパットを失敗し、まさかのボギー。最終ホールで2打差を追い付かれ、勝負の行方はプレーオフにもつれこんだ。

迎えたプレーオフの1ホール目18番パー5。「一球入魂でした」と振り返った一打は、残り220ヤードを3Wでピン左手前3メートルに2オン。このスーパーショットで勝負あり。最後は渋野がイーグルパットを沈めて、優勝。満面の笑みでギャラリーの歓声に応えた。

プレーオフを制し、右拳を握る渋野日向子(C)Getty Images

これでプレーオフは、2019年の「資生堂 アネッサレディス」、今年10月の「スタンレーレディス」に続き、3戦3勝。抜群の勝負強さを発揮している。

前週は予選落ちしたものの、最近7戦で6戦トップ10入り。米ツアー参戦を見据えて取り組んだスイング改造が実を結んでいる。トップの位置を下げ、コンパクトになった新スイングは、この日も威力を発揮した。特筆すべきは、本人も話したように「マン振り」しても軸がぶれず、飛距離を伸ばした点。フルショットでもボールが真っすぐ飛び、進化を証明した。

■フェアウエーキープ率はトップ

今大会3日間を通じて、渋野はフェアウエーキープ率95.24%(1位)、パーオン率79.63%(2位)、ドライビングディスタンス245.17ヤード(4位)をマーク。3部門で上位につけたのは、渋野ひとり。新スイングの再現性が高まり、安定感を増したことが結果につながった。

面白いゴルフ」を目指しているという渋野。「たくさんのギャラリーの方が、私たちの最終組へついてくださった。パッティングを外せば、あーぁというため息が漏れてくる。バーティーを決めれば、ナイスの声が聞こえます。なんて幸せだろう。そういう気分で1日をプレーしました。見えない力ってあるんですね」と話し、後押ししてくれたファンに感謝したが、ファンも「面白いゴルフ」を十分に堪能したはず。次週(TOTOジャパンクラシック)も“渋野劇場”から目が離せない。

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文・SPREAD編集部


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