第59回・アルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)の枠順が5日、発表された。
昨年の覇者オーソリティは6枠10番、前走のオホーツクSを快勝しOP入りを果たしたアンティシペイトは8枠15番、前走の丹波Sで2着に好走するなど着実に力を付けてきたボスジラは7枠13番、素質馬フライライクバードは3枠5番に入った。
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■外枠には夏の上がり馬が入る
上位人気が予想されるボスジラが入った7枠は、過去10年で【1-1-1-22】と振るっていない。2015年に7枠に入ったゴールドアクター→メイショウカドマツのワンツーフィニッシュがあったが、この時は上位人気決着だっただけに全幅の信頼は置けない。こちらも上位人気が予想されるアンティシペイトが入った8枠は、昨年オーソリティが勝利を挙げているものの、過去10年で【1-1-1-22】と不振傾向にある。
一方、レクセランスの1枠は過去10年で未だ勝ち星を挙げていないが、2020年ラストドラフト(6人気2着)や19年アフリカンゴールド(1人気3着)、17年セダブリランテス(3人気3着)と近年好走傾向にあるだけに今年も警戒が必要だろう。
また、アイスバブルとディアマンミノルが入った5枠は過去10年で【2-1-2-15】という成績を収めているものの、近3年でみてみると【2-0-2-2】と3年連続で馬券内に好走している。2019年ムイトオブリガード(2人気1着)、18年パフォーマプロミス(3人気1着)の上位人気馬が勝利を挙げている一方で、2020年サンアップルトン(9人気3着)、18年マコトガラハッド(11人気3着)と人気薄の好走も目立っている。この2頭が波乱の立役者になることも想定したい。
■最多勝利数3を誇る6枠には有力馬が入る
過去10年で好成績を残しているのは6枠で、過去10年で【3-2-1-14】と最多3勝を挙げ、勝率15.0%、連対率25.0%、複勝率30.0%といずれもトップの数値を誇る。2016年シュヴァルグラン(2人気)、13年アスカクリチャン(7人気)、11年トレイルブレイザー(3人気)が6枠から勝利を挙げているように比較的人気薄だった馬の好走も目立つ。
今回6枠に入ったのはオーソリティ、ゴーストの2頭。オーソリティにとっては連覇に追い風となる枠順となっただけに、オーソリティを中心に馬券を組み立てることが的中のヒントとなりそう。
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文・SPREAD編集部