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【ゴルフ】稲見萌寧は「完」、古江彩佳は「追」 賞金女王を争った2人が漢字一文字で今年を振り返る

 

【ゴルフ】稲見萌寧は「完」、古江彩佳は「追」 賞金女王を争った2人が漢字一文字で今年を振り返る
「JLPGAツアー選手権リコーカップ」後に充実した表情を見せた古江彩佳(左)と稲見萌寧(C)Getty Images

今季のゴルフ国内女子ツアーは、先週の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」で幕を閉じた。最後まで予断を許さなかった賞金女王は、稲見萌寧が初戴冠。2位の古江彩佳は女王の座は譲ったものの、総合的に活躍を評価されるメルセデス・ランキングでは1位となり、3年シードを獲得した。新型コロナウイルスの影響により、2020年と21年が統合され、長丁場となった今季について、稲見は漢字一文字で「完」と振り返り、古江は「追」と表現した。JLPGA公式サイトなどが伝えている。

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■自己採点は100点 稲見、パターに感謝

初の賞金女王に輝いた稲見。ショットメーカーとして知られるが、今季の活躍を支えてくれたクラブとしてパターを挙げた。「今年はパター。これが大きい。(勝負どころで)耐えることができた。ロングパットが決まった。チャンスをモノにできた。ピンチを救ってくれました」。平均パット数(パーオンホール)も古江に続く2位となり、パッティングが躍進の一因となったことは間違いないようだ。

稲見は「JLPGAツアー選手権リコーカップ」を終えた際、「今年の活躍に点数を付けるとしたら? 自分の中では100点」と回答。東京五輪で銀メダルに輝き、メジャー優勝も果たした充実のシーズンを振り返っていた。

さらに、「今年を漢字一文字で表すと……」という質問には、最後までやり切ったという意味で「完」という文字を挙げた。シーズン終盤には腰を痛め、欠場も余儀なくされたが、見事に走り抜けた稲見にとって、ピッタリの一文字となった。

練習の虫として知られる稲見は「オフも、トレーニングと練習です。勝っても負けても練習。ひたすらやり続ける。これは、どんな時にでも役に立つ」と話し、無休宣言。すでに視線は来季へ向かっている。

■古江はメルセデス・ランキング逆転1位

一方、賞金ランキング2位、メルセデス・ランキング1位の古江は、今年の漢字一文字として「追」を選択。序盤こそ振るわなかったものの、10月の「富士通レディース」から4戦3勝と快進撃。最後は約844万円差で賞金女王の座は譲ったものの、MVPに相当するメルセデス・ランキングでは1位を獲得した。わずか3.56ポイント差で稲見を上回り、逆転。その「追」い上げを表す一文字となったようだ。

古江は来季の米女子ツアー出場権をかけた予選会(Qシリーズ)に向けて、すでに渡米。休む間もなく、臨戦態勢に入っている。

ちなみに、古江と同じくQシリーズ出場のため、こちらは国内最終戦を回避した渋野日向子は先日、一足早く今年の漢字一文字に「変」を選択。そして、その横に小さく「化」と記した。スイング改造に挑み、自分を「変」え、気持ち的にも「変化」した1年だったようだ。

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「黄金世代」「はざま世代」「プラチナ世代」など、世代間バトルで盛り上がった今季の国内女子ツアー。来季はどんな戦いを見せてくれるのだろうか。ファンは楽しみに待っている。

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文・SPREAD編集部