【香港ヴァーズ/3連複10点勝負】ステイフーリッシュに父子制覇の好機 穴は“下位人気”の香港馬

香港国際競走は12日、シャティン競馬場でGI4競走が行われる。今年は日本から大挙12頭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬によるコンプリートも夢ではない布陣となった。

本稿は各レースの有力馬と穴馬をピックアップし、推奨の買い目を公開。ここではグローリーヴェイズステイフーリッシュが参戦する「香港ヴァーズ(GI、芝2400m、15時発走)」を取り上げる。

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■父と同じ系譜をたどるステイフーリッシュ

8頭立てと手ごろな頭数で争われる香港ヴァーズ。確たる主役が不在の混戦模様で、一昨年の覇者、日本のグローリーヴェイズ(牡6、美浦・尾関)が中心的な存在となる。2019年は重賞わずか1勝の身ながら、当時香港の中距離界を席巻していたエグザルタントを破る大金星を挙げて世界を驚かせた。今年は3戦未勝利ながら、4月の香港・クイーンエリザベス2世Cではラヴズオンリーユーの2着と、適距離ではない2000mで好走し、シャティン競馬場への相性のよさも光る。一昨年と同様、J.モレイラ騎手を鞍上に迎え、態勢は万全だ。

馬券の軸はグローリーヴェイズが正解だろう。しかし、もう1頭の日本馬・ステイフーリッシュ(牡6、栗東・矢作)も侮れない。これが初の海外遠征、実績も18年5月の京都新聞杯以来、勝ち星から遠ざかっているが、中長距離の重賞戦線で常に安定した走りを見せており、今年2月の京都記念ではラヴズオンリーユーにコンマ2秒差の2着と、一線級の馬とも互角の勝負を展開。6歳の暮れを迎えても、まだまだ力の衰えは感じられない。

思えば父ステイゴールドも、なかなかビッグタイトルを獲得できず、最後の最後に輝きを見せたのが、2001年の香港ヴァーズ。そんな父の系譜をたどるように、勝ちきれないもどかしさを、環境が変わった香港で新たなる輝きを見せる可能性は十分で、父子制覇の可能性は残る。

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■エベイラとコロンバスカウンティが盲点

外国勢では、まず連覇を狙う昨年の覇者モーグル(牡4、愛・A.オブライエン)だが、今年は4戦して未勝利。やや低調気味で信頼度はいまひとつだが、リピーターの出やすい香港ヴァーズの特徴もあり、引き続き馬券圏内に入る可能性は十分。相手には加えておきたい。

出走馬の中でレーティング1位なのが、今年のコロネーションCでGI初制覇を果たしたパイルドライヴァー(牡4、英・W.ミューア)。連勝中と勢いに乗っているが、イギリス調教馬は12年のレッドカドー以来勝ち星から遠ざかっており、押さえの評価に留める。

それならば、GI未勝利でも相手なりに堅実に走るエベイラ(牡4、仏・ドゥロワイエデュプレ)に注目。牝馬は過去10年で出走回数そのものが少なく、【0-3-1-11】と勝ち馬こそ出していないが、複勝率26.7%と侮れない。過去10年で2勝2着2回3着5回と、フランス調教馬の相性のよさも好材料だ。

最後に地元香港勢だが、前哨戦のジョッキークラブCを制したリライアブルチーム(セ6、香・F.ロー)が一枚上の評価だが、展開に恵まれた逃げ切り勝ちで、今回も同様のレースができるかどうか疑問符が付く。むしろ、その前哨戦で4着に敗れたが、後方からの末脚に見どころのあったコロンバスカウンティ(セ6、香・C.ファウンズ)の一発に注意。今年のGI・チャンピオンズ&チャターCでは2着に好走と、適距離の2400mなら、上位に食い込む可能性も十分ありそうだ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。


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