【香港スプリント/3連複15点勝負】日本馬3頭のうち2頭に“不安”材料 後方待機の香港勢に警戒

ダノンスマッシュ(2020年・香港スプリント) (C)Getty Images

香港国際競走は12日、シャティン競馬場でGI4競走が行われる。今年は日本から大挙12頭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬によるコンプリートも夢ではない布陣となった。

本稿では各レースの有力馬と穴馬をピックアップし、推奨の買い目を公開。ここではピクシーナイトレシステンシアダノンスマッシュが参戦する「香港スプリント(GI、芝1200m、15時40分発走)」を取り上げる。

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■史上初の高い壁が日本馬を阻む

例年、地元香港勢の強さが際立つ香港スプリントだが、昨年あたりから確固たる主役が存在せず層が薄め。今年も日本馬3頭が優勝争いを演じそうな印象で、このレースは日本馬の評価がカギを握る。

まず、スプリンターズSで2着以下に2馬身差をつける圧勝劇を演じたピクシーナイト(牡3、栗東・音無秀孝)だが、3歳馬は2014年2着のペニアフォビア、19年3着のエセロなど好走例はあるものの優勝例はない。3歳馬は古馬と同じ57キロの斤量となり、同馬も前走と同様のパフォーマンスが発揮できるか疑問符が付く。

続いて連覇を狙うダノンスマッシュ(牡6、栗東・安田隆行)は、今年も高松宮記念を制したものの、近2走はGIでともに6着。連覇を果たしたロードカナロアやミスタースタニングなどは期間中も圧倒的な強さを見せており、少なくとも3着以下に沈むことはなかった。ハイレベルの香港スプリントが舞台では近走不振は割り引きとなる。

最後にレシステンシア(牝4、栗東・松下武士)。春の高松宮記念、そしてスプリンターズSでともに2着と短距離戦にシフトチェンジし、高いスプリント適性を見せている。父ダイワメジャーからもパワフルな馬場への適応力は高く、シャティンにもマッチしそうな雰囲気だ。牝馬による優勝はレース史上皆無だが、そもそも牝馬の出走自体も少なく、このデータは悲観するものではない。むしろ牝馬は55.5キロが魅力で、他馬より1.5キロ軽い条件は好材料となる。

斤量増のピクシーナイト、近走不振のダノンスマッシュと比較すれば好材料が揃った。軸はレシステンシアとする。

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■地元香港勢の復権に期待

相手の筆頭に取り上げたいのは、今年のGI・チェアマンズスプリントプライズでダノンスマッシュらを退け、GI初制覇を果たしたウェリントン(セ5、香・R.ギブソン)。前哨戦の香ジョッキークラブスプリントは7着に敗れたが、右後肢の不安という一頓挫もあって、あくまで叩き台の様相。その後の調整過程は順調で、本番に照準を合わせ、春秋の香港スプリントGIダブル制覇へ視界良好だ。

ラッキーパッチ(セ5、香・K.ルイ)は前哨戦のGIIを連勝中と勢いが十分。まだ絶対的な強さは感じられないが、短距離戦で5着以下に敗れたことはなく、相手なりに走れる安定感は魅力的。一気に頂点まで上りつめても何ら不思議はない。

日本勢が先行集団を形成し、速い流れの前傾姿勢でレースが展開されそうな雰囲気で、後方待機組の一発に警戒したいところ。スカイフィールド(セ5、香・C.ファウンズ)、ナブーアタック(セ5、香・D.ヘイズ)といった、ハマれば怖い末脚を持つ馬に展開利がありそうだ。また過去10年、2ケタ人気馬が5回も3着以内に入っており、穴党は積極的に人気薄を狙っても良さそうだ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。


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