【ラグビー/大学選手権】圧勝で4強進出の帝京大に実力伯仲の3校は迫れるか 準決勝の行方を占う

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全国大学ラグビーフットボール選手権は26日、準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。2020年度は天理大学、2019年度は早稲田大学と本命校が存在したが、今年は不在。どの大学にも優勝チャンスがある面白い展開になった。

国立競技場で行われる2022年1月2日の準決勝2試合の行方を占ってみたい。

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■本命不在の混戦模様

今大会は、明治大学早稲田大学が早くも準々決勝で激突。明治のフォワード対早稲田のライン攻撃という“伝統の構図”となった。関東対抗戦では、早稲田がディフェンス力で勝り、17-7で勝利したが、実力差はわずか。晴天の秩父宮ラグビー場は両雄の再戦に沸いた。

試合の前半は早稲田ペース。1年生からレギュラーを張ってきた4年の河瀬諒介(FB)、成長著しい2年生の伊藤大祐(SO)のラインブレイクでチャンスを作る。先制した明治を2トライで逆転し、前半を15-8で折り返した。

しかし後半、明治はパックが甘い早稲田のスクラムを圧倒。フォワード戦でペースを取り戻すと、廣瀬雄也(CTB)のトライなどで20-15と逆転勝利した。早稲田は後半だけで8つのペナルティをおかし、トライチャンスをイージーなノックオンで失うなど勝負所で集中力を欠いた印象だった。

■京産大が持ち味を発揮して勝利、東海大も実力を示す

関西Aリーグを23年ぶりに制した京都産業大学と、関東リーグ戦を6勝1分けで終えながら得失点差で2位に甘んじた日本大学の一戦は白熱の試合展開となった。日大はゴール前のラインアウトモールからのトライが必勝パターン。対する京産大は、廣瀬佳司新監督に直接指導を受けた竹下拓己(FB)のPGで、コツコツ加点する戦法で勝ち上がってきた。

前半、日大はラインアウトモールを京産大に完封されたが、後半10分に得意のパターンで初トライを上げると、3連続トライで逆転。しかし、粘る京産大は64分と76分にPGで再逆転、27-26で接戦を制した。両校の持ち味が出た好ゲームだった。

過去に3度の準優勝がありながら、未だに優勝に手が届かない東海大学と、筑波大学にも完敗して対抗戦4位と低迷した慶應義塾大学の戦いは、勢いの差が勝敗に現れた。

東海大は試合開始直後からポゼッションを奪い、スクラム、ラインアウトでも優位に立って試合をコントロール。終始試合をリードして、最終スコア27-12で慶應を押し切った。1カ月ぶりの試合でハンドリングミスなどが多く見られたが、関東リーグ戦4連覇の実力はきっちりと示した。

なお、東海大のキャプテンは、フランカーのジョーンズ・リチャード剛。どこか、先輩のリーチ・マイケルを思わせる静かな男だ。リーチが出場した2009年度の決勝戦は、帝京大に13-14と1点届かなかった。偉大な先輩が出来なかった優勝旗奪取に燃える。


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