10月10日、甲子園を席巻した金足農業のエース・吉田輝星投手が、プロ志望届を提出した。
以前は巨人ファンであることを公言していたが、記者会見では12球団どこでもOKという意思を表明。再び日の丸を背負うことが目標だと語った。
吉田投手を含む高校生はもちろん、大学・社会人からも続々とドラフト候補が揃ってきている。そんな中で気になるのは、ドラフト1位で指名される選手は誰で、どんな選手なのかということだ。
高校生優位のドラフトに?
今年は吉田投手をはじめ、高校生に注目選手が多い。甲子園優勝を果たした大阪桐蔭の根尾昂選手、藤原恭大選手や、俊足巧打の遊撃手・小園海斗選手などは1位指名が予想されている。
さらには大谷翔平を彷彿とさせる浦和学院の渡邉勇太朗投手、早実で1年から活躍した野村大樹選手、花咲徳栄の和製大砲候補・野村佑希選手など将来性抜群の選手が多い。
大学生では、上茶谷大河投手、梅津晃大投手、甲斐野央投手の東洋大の150キロ超えトリオ、日体大の松本航投手や立命館大の走攻守三拍子揃った外野手の辰巳涼介選手が1位候補に名前が挙がる。
本日9月19日をもって、四国アイランドリーグplus2018シーズンの公式戦全日程が終了し、2018年リーグ戦個人タイトルが決定しました!
ガイナーズからは、妹尾選手が首位打者、原田選手が最優秀防御率と最多セーブ、秀伍選手が最多勝利と最多奪三振のタイトルを獲得しました!https://t.co/Xd8a148SRI pic.twitter.com/XaopQIHcec— 【公式】香川オリーブガイナーズ (@Guyners) 2018年9月19日
社会人・独立リーグのドラフト1位候補としては、三菱重工名古屋の勝野昌慶投手や香川オリーブガイナーズの原田宥希投手といった名前がちらほら上がる。これといって目立つ選手がいるわけでなく、粒ぞろいな印象だ。
注目選手の最近の動向
高校生
高校生ドラフト候補はすでに公式戦を終え、ドラフト会議に備えている。
最後のアピールの場となった福井国体では、吉田投手が自己最速となる152キロをマークしたほか、根尾選手は投手として5回無失点の好投、野手としては本塁打を放つなど存在感を放った。藤原選手も最後の試合で2安打を放つなど大阪桐蔭の“8冠”に貢献した。
小園選手はU-18侍ジャパンでは失策を連発し、評価を下げたかに思われたが、国体では華麗な守備を披露。打ってもタイムリー2塁打を放つなどアピールした。
浦和学院・渡邉も小園選手擁する報徳学園相手に2回無失点に抑えるなど、国体に出場した選手は軒並みアピールに成功した模様だ。
大学生
梅津投手は10月9日の駒大戦に先発し、8回途中4安打1失点の好投で、甲斐野投手と交代。しかし、9回に甲斐野投手がサヨナラ打を許し、梅津投手の好投は報われなかった。
その翌日、駒大戦に上茶谷投手が先発。9回4安打2失点の好投を見せ、好調ぶりをアピールした。
その後を受けた甲斐野投手も2回無失点に抑え、11回裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。甲斐野投手は、それまで3試合連続救援失敗と、状態が心配されていただけにスカウトもホッとする快投だっただろう。
松本投手は直近行われた10月7日の秋季リーグ戦・武蔵大戦にリリーフ登板。2回を無失点に抑え、勝ち投手となった。
辰己涼介リーグ通算安打記録カウントダウン企画
TATSUMETER
リーグ戦通算111安打!
あと、13本!! pic.twitter.com/fi7133eecp— 立命館大学体育会硬式野球部 (@ritsbaseball) 2018年10月8日
辰巳選手は10月7日の関西大戦で通算111安打目をマーク。元メジャーリーガーで現オリックス2軍監督を務める田口壮さんの持つ最多安打記録123に迫る勢いで、好調をアピールしている。
社会人野球・独立リーグ
多くの社会人野球の選手は、11月に開催される社会人野球日本選手権大会に向けて力を蓄えている。目立った動きは見られない。
また、NPBにも多くの選手を輩出している四国アイランドリーグpulsでは、前後期の優勝チームによるチャンピオンシップが行われたばかり。注目の原田投手は制球難からランナーを貯めて失点するなど、ピリッとしない部分を見せた。
ドラフト会議までは残りわずか
プロ志望届の提出締切日が過ぎ、ドラフト会議に向け、いよいよ各球団が本格的に戦略を練り始める頃だろう。
直前でしっかりアピールに成功すれば1位指名の決め手ともなりうるし、逆にアピールに失敗すれば球団側としても不安な気持ちでドラフト会議を迎えることになってしまう。
いい気持ちでドラフト会議を迎えられるよう、注目選手たちの活躍に期待したい。
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