【MLB】「身を引くタイミング」ジーター氏、マーリンズCEO辞任 経営方針の違いか

マーリンズのCEO辞任が決まったデレク・ジーター氏(C)Getty Images

ニューヨーク・ヤンキースのキャプテンとして活躍し、現役引退後はマイアミ・マーリンズのCEO(最高経営責任者)に就いていたデレク・ジーター氏が2月28日(日本時間1日)、同職を辞任することを発表した。

華麗なるセカンドキャリアを歩んでいたジーター氏に何があったのだろうか。米メディアは、大詰めを迎えた労使交渉に負けず劣らず大きく報じている。

◆満票殿堂入りを逃したデレク・ジーターの“本当の価値”

■女性初のGMを招へいするなど手腕発揮

ジーター氏は2017年オフ、実業家のブルース・シャーマン氏とともにマーリンズを買収。共同オーナーとしてCEOに就任した。野心的なチーム改革を進め、クリスチャン・イエリッチ(現ミルウォーキー・ブルワーズ)、マーセル・オズナ(現アトランタ・ブレーブス)、ジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)という強力外野陣のトレードを断行。また、女性初のGMとなるキム・アング氏を招へいするなど大きな話題を提供してきた。

筆頭オーナーのシャーマン氏は「マイアミ・マーリンズとデレク・ジーターは本日、正式に関係を終了することに合意した。マーリンズはデレクの多くの貢献に感謝するとともに、彼の今後の活躍を願っている」と声明を発表。一方のジーター氏は「今日、私はマイアミ・マーリンズと正式に関係を終了し、今後CEOもクラブの株主も務めないことを発表します。私は5年前、マーリンズ・フランチャイズを立て直すというビジョンを持ち、CEOとして、自分の名前と評価に誇りを持って取り組んできました。フランチャイズのあらゆる側面を変革し、労働力を再構築し、成功のための長期戦略計画を策定しました。とはいえ、フランチャイズの将来に向けたビジョンは、私が契約したときのものとは異なっています。新しいシーズンが始まる今こそ、私が身を引くべき適切なタイミングです」と語り、球団内で方向性の違いがあったことを示唆した。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、ジーターはフロントスタッフをヤンキース出身者で固め、機能していなかったファーム組織をテコ入れし、逆に球界最高のファームへと開花させた。また、選手育成にライフスキルの要素を取り入れ、料理、ファイナンシャルプランニング、さらにはスペイン語教室まで用意したという。

ジーター氏は「一度きりの勝利を追い求めるようなことはしない。勝つことがいかに難しいかということは誰もが知っている。毎年毎年、優勝を争えるような組織を作りたいんだ」と語っていたという。様々なトライはフランチャイズ文化を変えることにつながり、あつれきを生んだのかもしれない。同紙も「お互いに共感しないのであれば、ジーターはリーダーとして時間を無駄にすることはない」と記し、袂を分かつこともやむなしとした。

労使交渉が難航しているとはいえ、そう遠くない時期にキャンプは始まるだろう。そのタイミングでチームを離れたジーター氏。次なる舞台に注目が集まっている。

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文・SPREAD編集部


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