メジャーリーグではポストシーズンに強い選手のことを、ミスター・オクトーバー(10月男)と称える。選手にとってはこの上なく名誉な称号のひとつだ。
日本のプロ野球でも2007年から始まったクライマックスシリーズ(CS)が定着し、日本シリーズ進出を懸けたポストシーズンは毎年の恒例になっている。
日本版ミスター・オクトーバーで誰を思い出すか。それぞれ思い入れや思い出もあるだろうが、ソフトバンクの内川聖一選手は印象度でも実際に残した成績でも10月男と呼ぶにふさわしい活躍をしてきた。
常勝軍団に変貌したソフトバンクの中心選手として
2004年にパ・リーグのプレーオフ制度が復活したあと、しばらくは短期決戦で勝ちきれず日本シリーズ進出を逃したソフトバンクだが、2010年代に入ると一転して短期決戦に強さを発揮した。
常勝軍団に変貌を遂げたチームでクリーンナップを担い続けたのが内川選手だ。
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2011年からソフトバンクに加入した内川選手は、卓越したバットコントロールと勝負強さで数多くの得点を演出し、すぐにソフトバンク打線で欠かせない存在になった。
短期決戦のポストシーズンにも強く、CSでは3度(2011年、2015年、2017年)のMVP獲得がある。日本シリーズでもチームが日本一になった2014年にMVPを獲得した。
古巣との対戦になった2017年の日本シリーズでは、第6戦でDeNAベイスターズの山崎康晃投手から、9回1アウトに起死回生の同点ホームランを放っている。
チームは延長戦で競り勝ち2年ぶり8度目の日本一に輝いた。
過去6度のポストシーズンで3度の打率4割
そうした内川選手の活躍が数字の面から紹介されたのは、10月27日に行われた日本シリーズ第1戦の最中だった。
広島カープとの日本一を懸けた試合途中に、テレビ中継で内川選手が出場した過去6回のポストシーズン打率が表示されたのだ。
2012年 .409
2014年 .304
2015年 .417
2016年 .360
2017年 .350
2018年 .455
6回中3回が打率4割超え。今季はシーズン後半に故障や不調で2軍行きを経験しながら、ポストシーズンに入ると持ち前の勝負強さを発揮して復活した。
日本を代表するミスター・オクトーバーの成績に野球ファンからも驚きの声が漏れた。
内川の年度別のポストシーズン打率何回見ても草
ホンマよう打つわ…— ゆきち@映司とソウゴと檀黎斗王 (@yukichi_770345) 2018年10月27日
内川短期決戦の打率やばすぎW
— ソラ☆ (@sora914_) 2018年10月27日
内川のポストシーズン打率えぐすぎ
— つばさん™️ (@tsubasanPD) 2018年10月27日
内川さん怖いわ。ポストシーズンの打率やばい。
— 唯希🎏 (@carp__27351437) 2018年10月27日
第1戦で左太ももに死球を受け途中退場した内川選手。日本一へ欠かせないベテランの回復状況が気になる。
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