ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は11日(日本時間12日)、本拠地でのニューヨーク・メッツ戦に「3番DH」で先発出場し、4打数3安打(1本塁打)3打点3得点1四球と大活躍。打率を.255に上げた。試合はエンゼルスが11-6で勝利した。
マイク・トラウトもスタメンに復帰し、エンゼルス打線は久しぶりに大爆発。これには現地メディアも「トラウトとオオタニがフルビースト(怪物)になった」と伝えている。
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■エンゼルス打線は5本塁打の固め打ち
この試合ではまず大谷が試合の流れを引き寄せた。初回の第1打席で右中間を破る二塁打で先制点を挙げると、続く4番アントニー・レンドンの二塁打でホームインし1打点1得点。その後も5回の第3打席には右中間への第13号2ランを放ち、2試合ぶりのマルチ安打と8試合連続安打を記録した。
すると、4試合ぶりに「2番・中堅」でスタメン復帰したトラウトも3回に左中間スタンドへの第15号ソロを放つと、さらに6回にはセンター後方のオブジェを直撃する特大の第16号2ランでマルチ本塁打をマーク。復帰直後ということもあり、トラウトはその裏から途中交代した。
エンゼルスの猛攻はさらに続き、今日は好守備も見せたアンドリュー・ベラスケスが6回に第4号ソロ。続いてジャレッド・ウォルシュが7回に第11号ソロを放ち計5本塁打の固め打ち。先発右腕マイケル・ロレンゼンも6回1/3を投げ6安打1失点とメッツ打線をねじ伏せた。
今日のトラウトと大谷は、合わせて8打数6安打、3本塁打、2二塁打、6打点と大暴れ。これを受けて米メディア「ジ・アスレチック」のブレント・マグワイア記者は試合速報で「トラウトとオオタニがフルビースト(怪物)になった」と投稿。エンゼルス公式ラジオ局の実況を務めるトレント・ラッシュ氏は「レディース・アンド・ジェントルメン、ボーイズ・アンド・ガールズ、エンゼルスが帰ってきたぞ!」と大喜び。一方、メッツの地元メディア「ノース・ジャージー.com」は、試合後速報で「メッツはマイク・トラウトとショウヘイ・オオタニの尋常ではないパワーを目の前にし、敗退を喫した」と、両スラッガーに完敗した様子を伝えた。
顔役の2人だけではなく、ウォルシュも大躍進。3回に安打、5回に二塁打、7回にソロ本塁打をマークすると、最後は8回の三塁打で見事サイクルヒットを達成した。エンゼルスでは2019年6月13日(同14日)の大谷以来となる球団史上9回目(8人目)の快挙。「ジ・アスレチック」のサム・ブラム氏によると、サイクルを達成させた最後のヒットは、ウォルシュの1010打席目で、三塁打はキャリア5回目だという。ウォルシュにとって忘れられないメモリアルヒットとなった。
■特別ユニフォーム効果? 大勝に「永久に使って」の声多数
エンゼルスはこの試合で“シティ・コネクト・ユニフォーム”という特別ユニフォームを着用してプレーした。これはナイキ社とのコラボ企画で、各球団の拠点の文化や特色が施されたものだ。
昨年からスタートした同企画だが、12球団目となったエンゼルスは5月29日(同30日)以来の2桁得点を挙げた。いきなりの大躍進にマグワイア記者はSNSで「エンゼルスはこの“シティ・コネクト・ユニフォーム”を永久に使うべき」と投稿。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」も試合後速報で、「エンゼルスが“シティ・コネクト・ユニフォーム”を着用するのは残り101試合中6試合だけだが、それは考え直して欲しい」と、着用機会を増やすことを望んだ。
大勝利で鮮烈なデビューを果たしたエンゼルスの“シティ・コネクト・ユニフォーム”。現地メディアやファンの間では早くも幸運のユニフォームとして扱われるようになった。
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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)