マラソン世界記録保持者、キプチョゲの練習メニューは駒澤大学の練習メニューと「似ている」?

マラソン世界記録保持者であるエリウド・キプチョゲ選手が来日し、自身のコーチであるパトリック・サング氏とともに、日本の陸上競技選手やコーチに向けた「ナイキ エリート ランニング キャンプ」と称されたトレーニングセッションを11月10日に駒澤大学で行った。

トレーニングセッションには、設楽悠太選手(ホンダ)、村山謙太選手(旭化成)、村山紘太選手(旭化成)、中村匠吾選手(富士通)といった陸上競技選手や、各大学の陸上部監督・選手計30名前後(駒澤大学、東洋大学、中央大学など)が参加した。

サング氏はキプチョゲ選手を「トレーニングもチャレンジ精神にあふれているし、あたたかい心をもって仲間に接する素晴らしい選手だ」と称する。

そのキプチョゲ選手の人格に、各選手たちも「人として、選手以前に尊敬できる部分がたくさんあると感じました(中村匠吾選手)」といった発言もあったように様々な刺激を受けたようだ。

エリウド・キプチョゲ選手

キプチョゲ選手の1週間の具体的な練習メニューは?

サング氏によると、キプチョゲ選手の練習の「量」は、他の選手とそう大きく変わるわけではない。練習量はもちろんだが、それよりも質や、心構えが重要ということだろう。

中盤、具体的な1週間の練習メニューをサング氏が明かすシーンもあった。

「1週間の中でロングラン、インターバルと、スピードラン。それぞれ連続させないで、入れ替えながらやっています。ロングランだったら時期によって距離は変わりますが大体30km。あるいはインターバルは時期によって変えます。3つの要素で練習しています。スピードセッションは火曜日、木曜日はロングラン、もう1回土曜日にスピードセッション。その間にリカバリーを入れます。月、水、金、日曜日はリカバリーランニングですね」

パトリック・サング氏

駒澤大学の練習メニューと、世界一の選手の練習メニューは似ている?

上記を含めた具体的な練習メニューを聞いた駒澤大学の大八木監督は、「私たち(の練習)と似たところもありますね」と多少冗談めかした口調で発言。

サング氏の「(キプチョゲ選手の)練習量は他の選手とそこまで変わるわけではない」という発言が事実なら、実際にそう思った部分も大きかったのではないだろうか。

それを聞いた選手たちから、世界記録保持者が行っている練習と共通点のある練習をすでに行っていたことに対する賞賛の拍手が沸き起こった。

「だいたい私たち(の練習)と似たところもありますね」と発言した駒澤大学の大八木監督

起こった拍手に対して笑うサング氏ら

特大しゃもじのプレゼント

イベント終盤には大八木監督からキプチョゲ選手に「幸運のシンボル」として特大しゃもじのプレゼントが。

なお、なぜしゃもじが幸運のシンボルとして有名になったのかというと諸説あるが、一説によると明治時代、日清・日露戦争が勃発した際に「飯取る=敵を召し取る」という語呂のもと、縁起物として有名になったということらしい。(編集部調べ)

「幸運のシンボル」と説明され特大しゃもじを受け取ったキプチョゲ選手は、「とても記念になるものをありがとうございます。自分自身のお守りのように大切にしたい」と喜びを露わにした。

「キプチョ…ゲ~!!」

写真撮影のタイミングでは「キプチョ…ゲ~!!」というかけ声のもとで写真を撮影するという試みがされ、キプチョゲ選手も笑顔で対応していた。撮影後に選手たちと握手を交わし合う様も印象的だった。

《大日方航》

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